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直前5点アップ大作戦」2回目は国語編になります。

福島県入試で最も平均点が低いのが数学ならば、一番平均点が高い教科が国語になります。国語には「作文」「漢字」という得点源(13点)があります。そこに「古文の現代読み」や簡単な設問「例)書き抜き問題」を解き、記号選択問題を数問当たれば20点以上は確定してしまいます。

しかし「60字以内で書きなさい」などの時間のかかる記述式問題も数問あり、高得点者が少なく、昨年度のデータでは46点以上が0.2%、41点以上が3.3%と、数学に次ぐ少なさという結果でした。

平均点が高く高得点者が少ないということは、国語は「最も差が付かない教科」「失敗のない教科」とも言えるんです。

国語を苦手としている生徒は多いです。私も高校受験の際は一番嫌いな教科が国語でした。しかし、先輩から「入試の国語は取れるから大丈夫だよ」と助言され、単純な私はそれを信じ入試を無事に終えたものです。(解答欄を間違えるという大きなミスをしてしまいましたが^^;)

とにかく、入試国語は押さえるべき問題を押さえ、最後の作文まで落ち着いて解き終えれば大丈夫なものです!

この「直前5点アップ大作戦」国語編は「韻文」「古文」「文法」「難易」の予想になります。では参考にして下さい!

※入試国語の過去30年の平均点はこちらです。
過去30年の福島県高校入試平均点

【令和2年】国語入試問題 傾向と予想

ズバリ今年は「詩」が出る!

韻文とは「詩」「短歌」「俳句」のことです。福島県の入試では1題必ず韻文から出題されます。それでは過去の出題を見てください。

気づきましたか^^ 福島高校入試では24年間「詩⇒短歌⇒俳句」の法則で出題されているんです。昨年度は俳句を予想し見事的中!(今のところ100%の的中率を誇っています)

令和2年は詩の出番です!

ただし、平成20年の「詩」の順番の時「詩と短歌の融合問題」の年もありましたので想定しておきましょう。慌てずにすみます^^ 「あらゆるハプニングを想定しておく」それが失敗しない作戦のセオリーです。

それでは「詩のポイント」についてまとめておきます。

詩の復習(必ず押さるべし)

内容の分類「叙景詩」「叙情詩」「叙事詩」
用語の分類「文語詩」「口語詩」
詩の形式「定型詩」「自由詩」「散文詩」
比喩「直喩法」「隠喩法」「擬人法」
表現技法「体言止め」「倒置法」「対句法」「省略法」「擬声語・擬態語」

※作者の気持ちが込められている部分は表現技法が使われていることが多い。題名も要チェック!詩は作者の心情を掴めれば得点できる!

押さえねばならない文法は?

文法は嫌なもんです。文法が嫌で国語が嫌いな人もいますから^^;
しかし、定期試験と違って入試には文法はそれほど出ません。入試国語で出題される文法は1問or2問程度。しかもほとんどが選択問題です。

平成26年だけ形容動詞を抜き出し活用形を書く問題が出ましたが、後は同じような問題です。今年も同形式で1問出ると予想します!

面白いのが昨年度と平成19年が同じ文法問題が出たんです。
●「できない」の「ない」と同じ意味・用法を選ぶ問題

今年も良く出る問題はチェックです!
私の予想は次の区別問題になります。

良く出る文法問題はこれだ!
①形容動詞
②「れる」「れ」の区別
③「に」の区別
④「の」の区別
⑤「そうだ」の区別
⑥「が」の区別

入試文法の問題を14年分まとめてみましたのでご覧下さい。

「文法」問題の出題傾向

平成31年(1問出題)
・「できない」の「ない」と同じ意味・用法を選ぶ問題

平成30年(1問出題)
・副詞「おのずと」と同じ品詞を選ぶ問題 ※答えは「はるばる」

平成29年(2問出題)
・異なる活用形を選ぶ⇒連用形
・「さらに」の「に」と同じ意味・用法を選ぶ問題⇒答えは副詞の「大いに」

平成28年
出題なし

平成27年(2問出題)
・5つの例文の「そうだ」の中で意味の違うものを選ぶ問題
・「支配されて」の「れ」と同じ意味、用法を選ぶ問題

平成26年(1問出題)
・次の文から「形容動詞」を書き抜き、その活用形を書きなさい⇒答えは「きれいな」連体形

平成25年(1問出題)
・「ではない」の「ない」と同じ意味・用法を選ぶ問題

平成24年(1問出題)
・「間違った」の「た」と同じ意味・用法を選ぶ問題⇒名詞にかかるものを選ぶ

平成23年(1問出題)
・「議論しているよりも」の「より」と同じ意味・用法を選ぶ問題⇒比較と起点の「より」の区別

平成22年(1問出題)
・「呼吸の」の「の」と同じ意味・用法を選ぶ問題

平成21年(1問出題)
・「流される」の「れる」と同じ意味・用法を選ぶ問題

平成20年(1問出題)
・「まさに」の「に」と同じ意味・用法を選ぶ問題

平成19年(1問出題)
・「できない」の「ない」と同じ意味・用法を選ぶ問題

令和2年「国語」の出題予想と対策まとめ

韻文と文法を含め、今年の国語の出題予想をまとめてみました。

今年の入試国語の出題予想
  • 韻文の予想はで決まりだ。「詩⇒短歌⇒俳句の法則」が継続すれば今年も的中は間違いなし。
  • 韻文では過去23年間で融合問題が2回出題されている。いずれも詩と絡んでいる。平成20年の詩の順番の時「詩と短歌」の融合問題が出題されたこともあり注意が必要だ。
  • 毎年「漢文は出ない」と予想していたのだが、4年前ついに漢文が出題され、3年前は「古文・漢文」の融合問題が出た。今年は古文からの出題と予想している。
  • 大問1は「漢字」4問と小問1問の合計5問で構成されている。小問は「慣用句」「敬語」「文法」「部首」などからの出題。昨年は「4字熟語」の出題。今年は「敬語」と予想する。
  • 入試の文法問題は難しくない。意味・用法が問われる選択問題。この形式の出題に慣れておこう。受験対策テキストに見分け方は書いてある^^
  • 今年も国語は平均的レベルの問題(平均点27~29点)と予想。
【平成31年】国語はここを押さえるべし!
  • 詩の「表現技法」「形式」「比喩」は必ず押さえるべし。
  • 古文嫌いが多いが、入試の古文は日本語での解説が多く思っているより簡単だ。日本語の訳や問題文をヒントに何度も読めば必ず理解できる。
  • 入試の漢文は実に簡単だ。訓点「レ点」「返り点」を押さえ、訓読文を読めるようにしておこう。入試漢文は日本語で内容が補われていることが多く内容理解は古文より易しい。出題されたらむしろ良かったと思うべき。
  • 古文は現代仮名遣いに直す問題が必ず出る。ここは絶対落とすべからず。
  • 福島県の国語は平均点が高く差が付かない教科。前述の通り平均点は高いが数学に次いで高得点者が出ない教科。これは「記述式の解答が多い」「解説文が難解」「時間が足りない」からだ。「模試と入試は違う」とこころして臨むべし。
  • 読解問題の文章が難しいと時間配分で失敗する受験生が出てくる。国語は1時間目。国語の失敗はその後(特に数学)に影響を与える。最後の「作文」に時間を残すことが重要。
  • 作文の配点は高く、作文の条件は新教研と同じ。他の記述問題を飛ばしても絶対に書くこと。

国語で失敗しないコツ

国語の失敗は時間配分で起こる

国語で失敗する生徒はたいてい時間配分の失敗で起こります。

(失敗例)
●最後まで作文を書けなかった。
●解説文の時間がなくなり適当に解答した。

読解文の途中で時間切れになったら、<ケアレスミスところじゃありません。それは大失敗を意味します。1点を加点するため頑張って勉強しても本番で作文が書けなかったら一気に5点がぶっ飛びます(泣) 

受験生から「本番形式で過去問をやってみると国語の時間が足りません。どうしたらいいですか?」という相談を受けますが、まずは、過去問を利用しいろいろな事を想定し時間配分をしておくことです。

自分なりでかまいません。この事前のイメージはメチャ大事です。どうしても時間が足りない生徒もいるでしょう。そんな受験生へ時間を作る「裏技」を伝授しましょう。

それは時間がかかる記述式問題を最初から飛ばしてしまうのです。一番面倒な問題を飛ばすことでかなりの時間が浮きます。(注意 全部の記述式問題ではありません^^;)

その技を「ポジ捨て作戦」と呼んでいるのですが、時間が足りなくなるより全然マシです。

●時間が足りなくて作文を書けなかった
●「ポジ捨て作戦」で面倒な問題を戦略的に捨て作文は書いた

4教科を残し精神的にダメージが少ないのは後者に決まっています。

とにかく過去問でイメトレを行っておき、本番で想定外の時間がかかってしまったら、即「ポジ捨て作戦」を決行です^^

※捨てるなんて心配な人もいるでしょうが「○○字でまとめなさい」という記述式問題の正答率は低いのです。まずは最後の作文できっちり得点。時間が余ったら最後に記述式問題でです。

国語の難しさを予想

国語の平均点は5教科の中で一番高いといえます。この10年の平均点を見て難易を分けると

・平均点が28点以上の易しい年が6回
・平均点は25~28点の標準的な年が3回
・平均点が25点以下の難しい年が1回


という結果でした。

結果を見ると
「入試の国語って簡単なんだ。あまり気を遣わなくて済みそうだ」
と思いがちですが、一番気を遣うのが国語なんです。

それは国語は1時間目に行われることが大きな要素。国語はとにかく時間がかかります。「読む問題」も多いし「記述問題」も多いです。時間がなくなると人間焦ります。とんでもないヘマをしてしまいます。だからクドいぐらい時間配分の事を話すんです。

それさえクリア出来れば国語は容易な教科。「ポジ捨て作戦」も伝授しました(笑) 実力発揮してください!

あ、言い忘れていましたが、3年前(平成29年度)の国語は「論説文」「小説」ともに難解で、下の偏差値換算を見て欲しいのですが36点で偏差値66!41点以上が県内で33人しかいないという驚きの結果でした。

「国語が難しい時」そんな時はみんなも出来ないんだと気持ちを冷静にし得点できる問題で加点していきましょう!難しい時こそ、差は全然つきませんから失敗にならないです。

難しさの予想ですが
●最も難しかった年が3年前
●最も易しかったのが2年前

今年は昨年並みor若干難しくなると予想しています。

入試国語「偏差値換算表」過去3年

平成31年(平均28.0) 平成30年(平均30.8) 平成29年(平均24.7)
48点 偏差値76 偏差値72 偏差値83
45点 偏差値72 偏差値68 偏差値79
42点 偏差値68 偏差値64 偏差値74
40点 偏差値66 偏差値62 偏差値72
38点 偏差値63 偏差値59 偏差値69
36点 偏差値61 偏差値57 偏差値66
34点 偏差値58 偏差値54 偏差値63
32点 偏差値55 偏差値52 偏差値60
30点 偏差値53 偏差値49 偏差値58
28点 偏差値50 偏差値46 偏差値55
26点 偏差値47 偏差値44 偏差値52
24点 偏差値45 偏差値41 偏差値49
22点 偏差値42 偏差値39 偏差値46
20点 偏差値40 偏差値36 偏差値43
15点 偏差値33 偏差値30 偏差値36
10点 偏差値26 偏差値23 偏差値29

■ 雑記 ■

昨日は中2の生徒宅へ家庭教師に行ってきたんですが修学旅行が延期なんですね。
震災時のような雰囲気になってきて生徒たちはホント気の毒です。
とにかく入試は無事に済んでほしいものです。

by 渡部


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この記事を書いた人

渡部
渡部 運営責任者

駿英家庭教師学院の運営責任者。体力の衰えは感じるものの指導の経験値は益々上がっています^^; このブログではその培った経験をお裾分けします。  

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