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受験まで1週間!
●不安です。今から何をすれば良いですか?
●過去問で全然得点できない科目があります。どうすればいいですか?

など昨日も受験生からメールが届きました。

まだ時間はあります。過去問が取れない生徒はまだ入試問題になれていないケースが多いです。馴染むまで取り組んで下さい。自分の目標点を超えれば良いのです。入試問題を全問解き直す必要はありません!

あと「5点アップシリーズ」を参考に自分で何が出題するのか予想しても良いでしょう。けっこう役立ちますし受験当日、「お、予想通りだ!」と緊張も和らぎます^^

今回は「直前5点アップシリーズ 国語編」になります。前回の数学編はちょい詰め込みすぎかなと反省です^^; 今回はさくっと行きますね。

どうしても不安な生徒、受験のことで質問がある生徒はメール下さい。「合否サービス」も受験前日までやっています。
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【令和3年】国語入試問題 傾向と予想

国語の予想は限られてきます。可能な「韻文」「古典」「文法」「小問」「今年の難しさ」を予想してみましたので追い込みの参考にして下さい!

まずは過去10年の国語の出題傾向を見て下さい。そのデータを元に予想します。

では「福島県入試の国語問題特徴」から説明します。

福島の入試「国語」の特徴

まず福島県の入試「国語」の32年間の平均点をご覧下さい。
過去32年の入試平均点

国語は5教科の中で最も平均点の高い教科でなのす。しかし国語は記述問題が多いせいで40点以上の高得点者数は数学についで少数という顔もあります。

国語は低得点者も少ないが高得点も少ない⇒「最も得点差の付かない教科」という性質です。国語にプレッシャーを感じている生徒は、国語は「失敗のない教科」と考え楽に臨んで下さい

国語の失敗はこんな時に起こる

国語で失敗する生徒はたいてい時間配分の失敗!
最後の解説文の問題にたどり着いたとき「残り15分しかない(汗)」焦りで解説文が頭に入らず適当に解答し作文も最後まで書けなかった・・・

国語の失敗はだいたいこんな感じです。これでは大失敗です。作文の配点は5点。これが0点になったら・・・。

国語はとにかく時間配分が重要です。過去問を最大限に利用し、問題の解く順序、時間配分を自分なりに想定しておきましょう!

どうしても時間が足りないときは、後述する「駿英式作戦」でも実行下さい^^

【韻文予想】ズバリ今年は「短歌」の番!

韻文とは「詩」「短歌」「俳句」のことです。福島県の入試では1題必ず韻文から出題されます。それでは過去の出題を見てください。

過去記事を見た方は気づいていることと思いますが、福島高校入試では25年間「詩⇒短歌⇒俳句」の法則で出題されているんです。昨年度は詩を予想し見事的中!(今のところ100%の的中率を誇っています)

令和3年は短歌の出番です!

短歌と予想したらさっそく「短歌のポイント」を復習です。

短歌のポイント

区切れ:「初句切れ」「二句切れ」「三区切れ」「四区切れ」「区切れなし」
調子:「七五調」「五七調」
形式:「字余り」「字足らず」
比喩:「直喩法」「隠喩法」「擬人法」
表現技法:「比喩」「体言止め」「倒置法」「反復法」「枕詞」「掛詞」「縁語」

※韻文は全部で4問。易しい問題が多く得点源となる。昨年の正解率は(1)80.0%(2)82.0%(3)86.6%(4)79.7%と非常に高かった。時間配分には要注意!

【古典予想】漢文か古文か?

過去10年のデータを見ると
・古文⇒8回
・漢文⇒1回
・古文漢文の融合⇒1回

という出題傾向。

今年も古文だと考えるのが妥当。ただし漢文が出ても慌てないよう「読み方」などは復習しておくこと。

【文法予想】良く出る文法問題は?

文法が嫌で国語が嫌いな人もおおいです。でも入試に文法はそれほど出ませんのでご安心を! 入試国語で出題される文法は1問or2問程度。しかもほとんどが選択問題

平成26年だけ形容動詞を抜き出し活用形を書く問題が出ましたが、後は同じような問題です。今年も似たような問題が1問出ると予想!

良く出るのが
●「ない」の区別
●「の」の区別
●形容動詞

私の予想は

◎本命⇒形容動詞から
○対抗⇒「れる」「られる」の区別

予想など当てにせず、下に書いた「良く出る文法問題」を参考に復習しておいて下さい^^;

良く出る文法問題はこれだ!
①形容動詞
②「れる」「れ」の区別
③「に」の区別
④「の」の区別
⑤「そうだ」の区別
⑥「が」の区別

入試文法の問題を14年分まとめてみましたのでご覧下さい。

「文法」問題の出題傾向

令和2年(1問出題)
・「欲望の」の「の」と同じ意味、用法を選ぶ問題

平成31年(1問出題)
・「できない」の「ない」と同じ意味・用法を選ぶ問題

平成30年(1問出題)
・副詞「おのずと」と同じ品詞を選ぶ問題 ※答えは「はるばる」

平成29年(2問出題)
・異なる活用形を選ぶ⇒連用形
・「さらに」の「に」と同じ意味・用法を選ぶ問題⇒答えは副詞の「大いに」

平成28年
出題なし

平成27年(2問出題)
・5つの例文の「そうだ」の中で意味の違うものを選ぶ問題
・「支配されて」の「れ」と同じ意味、用法を選ぶ問題

平成26年(1問出題)
・次の文から「形容動詞」を書き抜き、その活用形を書きなさい⇒答えは「きれいな」連体形

平成25年(1問出題)
・「ではない」の「ない」と同じ意味・用法を選ぶ問題

平成24年(1問出題)
・「間違った」の「た」と同じ意味・用法を選ぶ問題⇒名詞にかかるものを選ぶ

平成23年(1問出題)
・「議論しているよりも」の「より」と同じ意味・用法を選ぶ問題⇒比較と起点の「より」の区別

平成22年(1問出題)
・「呼吸の」の「の」と同じ意味・用法を選ぶ問題

平成21年(1問出題)
・「流される」の「れる」と同じ意味・用法を選ぶ問題

平成20年(1問出題)
・「まさに」の「に」と同じ意味・用法を選ぶ問題

平成19年(1問出題)
・「できない」の「ない」と同じ意味・用法を選ぶ問題

【小問】マメ予想

「問1」の漢字の後に出される小問も予想してみましょう。
過去5年の傾向はこんな感じです。

・平成28年 慣用句
・平成29年 文法
・平成30年 敬語
・平成31年 四字熟語
・令和2年 書写

私は「敬語」を予想します。尊敬語、謙譲語、丁寧語を復習しておきましょう^^

今年の国語の難易を推測

数学同様、過去6年の「国語」高得点人数表を作ってみました。ご覧下さい。
今年の難易度ですが、平均点が28点前後の標準問題じゃないかと予測しています。

過去6年で一番国語が低い年は平成29年度でした。この年は「論説文」「小説」ともに難解で、46点以上が0人、41-45点以上が県内で33人しかいないという驚きの結果でした。こういう年は全体的に合格ボーダーラインが下がります

【伝説的な入試】
ちなみに平成24年度は、国語、数学、理科という3教科が難問という伝説的な入試問題の年で、安積高校や磐城高校、福島高校が140点台で合格!あり得ない年でした。

【過去6年の国語平均点&高得点者数】

入試平均点 46-50点 41-45点 36-40点
令和2年 27.8点 11人 470人 1445人
平成31年 28.0点 15人 229人 962人
平成30年 30.8点 78人 637人 1545人
平成29年 24.7点 0人 33人 338人
平成28年 28.0点 0人 102人 963人
平成27年 25.6点 0人 52人 551人

国語を上手く乗り切るコツ

今年の国語で押さえるべきツボ

国語で失敗する原因は時間配分のミスと書きました。どうしても国語は過去問練習にも身が入らずぶっつけ本番なんて生徒もいることでしょう。

最低でも三年分の過去問に目を通し、模試との違いを体感、自分なりの時間配分を設定しておくことをアドバイスします。

今年の「入試国語」で押さえるべき事項を簡単にまとめましたのでチェックしてみて下さい。

【令和3年】国語はここを押さえるべし!
  • 短歌の「表現技法」「形式」「比喩」は必ず押さえるべし。
  • 古文嫌いが多いが、入試の古文は日本語での解説が多く思っているより簡単だ。不安な日本語の訳や問題文をヒントに何度も読めば必ず理解できる。
  • 入試の漢文は実に簡単。訓点「レ点」「返り点」を押さえ、訓読文を読めるようにしておこう。入試漢文は日本語で内容が補われていることが多く内容理解は古文より易しい。出題されたらむしろ良かったと思うべき。
  • 古文は現代仮名遣いに直す問題が必ず出る。ここは絶対落とすべからず。
  • 福島県の国語は平均点が高く差が付かない教科。前述の通り平均点は高いが数学に次いで高得点者が出ない教科。これは「記述式の解答が多い」「解説文が難解」「時間が足りない」からだ。「模試と入試は違う」とこころして臨むべし。
  • 読解問題の文章が難しいと時間配分で失敗する受験生が出てくる。国語は1時間目。国語の失敗はその後(特に数学)に影響を与える。最後の「作文」に時間を残すことが重要。
  • 作文の配点は高く、作文の条件は新教研と同じ。他の記述問題を飛ばしても絶対に書くこと。
  • 本番で時間配分がヤバっと感じたら駿英流の作戦「ポジ捨て作戦」「まるパクリ作戦」を思い出すこと

【駿英流】国語対策~二つの作戦

国語は時間との勝負になります。分かっていても緊張で問題文が頭に入ってこないときがあります。焦れば焦るほど悪循環へ^^;

そんな時、実行して欲しい作戦を伝授します。

一つ目が「ポジ捨て作戦」です!
ま、時間がかかる記述式問題を最初から飛ばしてしまうという(ポジティブに捨てる)作戦なのですが、一番面倒な問題を飛ばすことでかなりの時間が浮きます。精神的にも楽になります。

国語嫌いな生徒にも有効です。過去の模試の答案を見て得点できない問題は無かったことにしてしまいましょう^^ ただし、作戦実行したら確実に作文にたどり着くこと!

二つめは「まるパクリ作戦」です。この作戦は解説文の最後の問題(大問五の最後の記述問題)が対象になります。

実はここの記述問題の正答率を見ると、昨年は正答率1.6%なんですが部分正答率33.7%と高いんですね。ということは的外れなことを書かなければ部分点をもらえるんじゃないのってことです^^

やり方は簡単です。解説文は理論的な文章。ほとんどの文章は最後の段落がまとめという構成になります。そこで「最後の段落だけ見て解答しちゃいましょう」という作戦です。質問に合うよう答えられれば部分点もらえるケースは多いです^^ 上手くパクっちゃいましょう。

入試国語「偏差値換算表」過去4年

最後に入試国語の偏差値換算です。目標点設定の参考に!

令和2年(平均21.8) 平成31年(平均22.6) 平成30年(平均24.5) 平成29年(平均24.9)
48点 偏差値75 偏差値76 偏差値72 偏差値83
45点 偏差値72 偏差値72 偏差値68 偏差値79
42点 偏差値68 偏差値68 偏差値64 偏差値74
40点 偏差値65 偏差値66 偏差値62 偏差値72
38点 偏差値63 偏差値63 偏差値59 偏差値69
36点 偏差値60 偏差値61 偏差値57 偏差値66
34点 偏差値58 偏差値58 偏差値54 偏差値63
32点 偏差値55 偏差値55 偏差値52 偏差値60
30点 偏差値53 偏差値53 偏差値49 偏差値58
28点 偏差値50 偏差値50 偏差値46 偏差値55
26点 偏差値48 偏差値47 偏差値44 偏差値52
24点 偏差値45 偏差値45 偏差値41 偏差値49
22点 偏差値43 偏差値42 偏差値39 偏差値46
20点 偏差値40 偏差値40 偏差値36 偏差値43
15点 偏差値34 偏差値33 偏差値30 偏差値36
10点 偏差値28 偏差値26 偏差値23 偏差値29

■ 雑記 ■

今月はあと4日しかありません。月末の仕事もしないとでパンク状態(涙)
こりゃユンケルに頼るしかないな。

by 渡部


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この記事を書いた人

渡部
渡部 運営責任者

駿英家庭教師学院の運営責任者。体力の衰えは感じるものの指導の経験値は益々上がっています^^; このブログではその培った経験をお裾分けします。  

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