今回は9月14日に実施された「9月号新教研テスト」の結果分析になります。9月号の平均はかなり低いものでした。7月号程ではないにしても9月号でこの平均点は見たことがありません。
ちなみに今年は学校で実施する「実力テスト」も例年と比べ平均点が低く、新教研テストと似たような傾向にあります。どんな点が変わってきたのか記事にまとめましたので、来週の新教研テスト10月号の参考にして下さい。
【2019年】新教研テスト9月号のデータ分析
【2019年】新教研テスト9月号受験者数
7,331名(前月-7,089名)
新教研9月号平均点&平均点推移
科目 | 9月号 | 8月号 | 7月号 |
---|---|---|---|
国語 | 26.5 | 31.1 | 23.7 |
数学 | 15.2 | 19.6 | 17.6 |
英語 | 18.4 | 21.4 | 22.0 |
理科 | 20.8 | 22.0 | 17.0 |
社会 | 24.5 | 23.9 | 22.6 |
合計 | 105.4 | 118.0 | 102.9 |
最高点と最低点
【最高点】237点(8月号は235点)
【最低点】11点
高得点者数
【220点以上】
28名(8月号は36名)
【200点以上】
214名(8月号は255名)
必要偏差値
科目 | 偏差値50 | 偏差値55 | 偏差値60 | 偏差値65 | 偏差値70 |
---|---|---|---|---|---|
国語 | 27点 | 32点 | 37点 | 42点 | 47点 |
数学 | 16点 | 21点 | 27点 | 32点 | 38点 |
英語 | 19点 | 25点 | 31点 | 37点 | 43点 |
理科 | 21点 | 26点 | 31点 | 36点 | 40点 |
社会 | 25点 | 30点 | 35点 | 40点 | 45点 |
合計 | 106点 | 129点 | 152点 | 176点 | 199点 |
今回の「新教研テスト9月号」の総評
前回「新教研8月号」の総評で、受験生が模試に慣れてきたから7月→8月号のような平均点の推移はないと書いたのですが、訂正しないといけないようです^^; 9月号の平均点は「105.4点」と前回と比較し約13点下がりました。
7月号と9月号で平均点は似ています。しかし相違点があります。それは上位者数がグンと増えているということです。上位者数の人数は平均が13点高かった前回とそれほど変わらないというデータです。
このデータから進学校の争いは厳しく1点勝負になってくるというのが分かります。上げるのは大変ですが下がるのはあっという間。たまたま偏差値が良かった生徒は気を緩めず次回も下げないように継続あるのみです。
教科別にみますと、数学15.2点、英語18.4点と平均点20点未満が2教科ありました。この数学、英語は重要教科。多くの生徒が通塾し教わっている教科でもありますね。このように一番勉強し、問題にも慣れているはずの英数が最も低いというのは考えものです。
英数で思うように取れない生徒は大至急勉強方法を見直しましょう。手遅れになってしまいます。英数は中学時代の学習が高校で最も直結する教科です!
次回「新教研テスト9月号」へのアドバイス
今回は理科、社会についてアドバイスします。
理社は、単元別・分野別にはっきりと分かれている教科。テストも満遍なく出題されるのが特徴。理社の王道的勉強は
①全範囲の復習を通しで行う(最低2周)
②苦手単元(問題)をピックアップ→苦手問題の復習
③模試の過去問を利用し実戦練習
このような感じかと思います。ここでアドバイスですが、使う教材を教科書&ワーク(学校)を中心に勉強するということです。入試は教科書を基に作成され、模試は入試を似せて作成されているからです。
教科書を元に作成しているのですから県立入試は教科書中心に復習するのが基本なんです。まずは教科書復習を一通り終えてから、他のテキストに入って下さい。結局それが一番効率的です^^
ここからは理社で32点以上得点している生徒へのアドバイスになります。基礎が出来ると誰でも32~35点を得点出来るようになってきます。しかしそこから伸ばせません。それは36~39点に大きな壁があるからです。その壁を突破するには「記述式問題」「計算問題」をどう克服するかに尽きます。
社会の「記述式問題」、理科の「計算問題」は配点が高いのが特徴。ここの問題で得点力がついたら40点を超えることが可能になります。記述式問題、計算問題を意識的に対策しましょう。
どうやって対策したら良いのか分からない生徒は
●中学校で購入した「受験テキスト(整研、整対)など」の対策問題
●過去問、今年実施した模試の「記述式問題」や「計算問題」の復習
これを集中的に取り組んでみて下さい!なお、記述式問題は模範解答を暗記してしまうのがポイントです^^
【駿英流】「志望校判定」の見方
S判定⇒一桁での合格
A判定⇒上位での合格
B判定⇒中位での合格
C判定⇒下位での合格
D判定⇒ボーダーラインorもう少し必要
E判定⇒現時点では無理
C判定の生徒へ
下位ですが合格圏内にいます。この時期志望校変更の必要はありません。ただしもう少し下がったら合否ラインへ。安全圏に入れるよう頑張るのみです!
D判定の生徒へ
このままでは不合格。あと3~5の偏差値を上げる必要があります。現状に対し危機感を持って取り組み、「もし2ヶ月後の新教研テストの結果でもD判定なら志望校変更する!」と自分を追い込み取り組みましょう。
E判定の生徒へ
E判定の生徒は今のままでは厳しいです。諦めきれない生徒は勉強方法や学習環境を見直し「2ヶ月後もE判定なら諦めよう」と覚悟を決めやるしかありません。
■ 雑記 ■
何故か敬老の日に息子から本をプレゼントされた。本のタイトルは「筋トレが最強のソリューション」!。これがなかなか良い本で(笑) さすが親父を分かっていますな^^
by 渡部
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