平成30年度の福島県立高校入試まで三週間。
模擬試験もほぼ終了。
受験生は本番に向け1点でも多く得点しようと不安の中、追い込み勉強の最中でしょう。
・直前に何を勉強したら良いのか?
・直前は過去問中心で良いんですか?
というメールが毎日届きます。
学力レベルで勉強内容は異なりますが、受験生全員が取り組まなければならないのが
福島県立高校入試の過去問です。この過去問ですが取り組み方で大きな差が生まれます。
避けては通れない「入試過去問」について、今年は直前分析方法を詳細に解説します。
「合否メールサービス」申込者全員へメールを送っていますが、戻ってきてしまった生徒が3人います。
届かない生徒は、「アドレスの入力ミス」「迷惑設定にしてある」が考えられます。設定を見直し再度送って下さい。
出来ればAUのアドレスの生徒はGメールかヤフーメールで送って下さい。
※送信できない生徒の多くがAUでした
【駿英流】「入試過去問」直前利用法
私が薦める「県立入試過去問」の利用方法を簡単に言えば
①実戦形式に取り組み採点する
②志望校への合格点に達しているか
③答案から自己分析⇒効率的な追い込み学習につなげる
ということなのですが、今回はいつも以上に力を入れて説明していきますね。
①実戦形式に取り組み採点する
まだ取り組んでいない生徒は3年前の問題から開始しましょう。
(すでにやってしまった生徒も3年前をもう一度実戦ください)
過去問を1教科50分、本番さながら臨みます。
解答は問題集にあれば答案用紙に書きこみます。
出来れば国語→数学→英語→理科→社会の順で1日でやって欲しいです。
作文やリスニングテストも必ずやって下さい。
※リスニングテストは過去問に収録CD、又はオンラインで聞けるはずです。無い場合は友達に借りましょう。
疑似テストが終わったらさっそく自己採点です。
この自己採点は厳格に行いましょう。
ちなみに配点は公表されていないため誰も分かりません。
私が昨年予想した配点を基に採点してみて下さい。
自己採点をするときの注意点は
●曖昧なときは不正解にする
●80%正解な場合を除き部分点は付けない
になります。
新教研テストや実力テストで自己採点には慣れているはず。自分に甘い得点にはしないように!
その自己採点で出した得点は簡単な表を作って書き込み壁に貼っておきましょう。
※年度別に教科、合計点を書き込みます。
私が作成した「過去問 自己採点表」があります。入試の平均点も書き込んでありますので参考になります。宜しければ使って下さい。
入試問題は年度により難易に差があります。
○○年は良かった
○○年は理科が良かった
など一喜一憂しないようにしましょう。
あくまで平均点を考慮し自分の得点を見て下さい。
②志望校への合格点に達しているか
自己採点して最も気になるのは「この得点で志望校に合格出来るのか?」ですよね。
企業秘密なんでが(笑)、駿英に報告してくれた生徒の入試得点を抜粋してみたので参考にしてみてください。
下記の入試得点は、報告してくれた生徒の得点です。各高校の合格ボーダーではありませんのでご注意ください。なお、合否には内申点も重要なファクターになります。
【平成29年度結果】
・安積高校普通科188点(合格)
・安積高校普通科177点(合格)
・安積黎明普通科173点(合格)
・安積黎明高校普通科168点(合格)
・郡山高校普通科150点(合格)
・郡山高校普通科145点(不合格)
・郡山東高校普通科151点(合格)
・郡山商業流通会計科141点(不合格)
・郡山商業情報処理科143点(合格)
・郡山北工業学校電子科135点(合格)
・福島高校普通科178点(合格)
・福島高校普通科186点(合格)
・橘高校普通科157点(合格)
・福島東高校普通科168点(合格)
・福島南高校文理科145点(合格)
・福島西高校普通科130点(合格)
・会津高校普通科168点(合格)
・葵高校普通科160点(合格)
・会津学鳳高校総合学科133点(合格)
・白河高校普通科161点(合格)
・白河旭高校普通科142点(合格)
・磐城高校普通科172点(合格)
・磐城桜が丘高校普通科169点(合格)
・いわき光洋総合学科152点(合格)
・湯本高校普通科127点(合格)
【平成28年度結果】
・安積高校普通科189点(合格)
・安積高校普通科178点(不合格)
・安積黎明普通科185点(合格)
・安積黎明高校普通科164点(合格)
・安積黎明高校普通科157点(不合格)
・郡山高校普通科160点(合格)
・郡山高校普通科165点(合格)
・郡山高校普通科146点(不合格)
・郡山高校英語科161点(合格)
・郡山東高校普通科152点(合格)
・郡山商業流通経済科146点(合格)
・郡山北工業学校電子科152点(合格)
・郡山北工業学校電子科118点(不合格)
・福島高校普通科194点(合格)
・福島高校普通科186点(合格)
・橘高校普通科169点(合格)
・橘高校普通科187点(合格)
・福島東高校普通科166点(合格)
・福島南高校文理科142点(合格)
・福島南高校情報会計科145点(合格)
・福島南高校文理科142点(合格)
・会津高校普通科167点(合格)
・会津高校普通科136点(不合格)
・葵高校普通科150点(合格)
・会津学鳳高校総合学科137点(合格)
・白河高校普通科158点(合格)
・白河旭高校普通科141点(合格)
・白河旭高校普通科126点(合格)
・光南高校総合学科100点(合格)
・磐城高校普通科185点(合格)
・磐城高校普通科179点(合格)
・磐城桜が丘高校普通科152点(合格)
・磐城桜が丘高校普通科156点(合格)
【平成27年度結果】
・安積高校普通科177点(合格)
・安積黎明高校普通科170点(合格)
・郡山高校普通科159点(合格)
・郡山高校普通科144点(不合格)
・郡山東高校普通科164点(合格)
・郡山商業流通経済132点(合格)
・白河高校普通科152点(合格)
・白河旭高校普通科116点(合格)
・福島高校普通科198点(合格)
・橘高校普通科165点(合格)
・福島東高校普通科164点(合格)
・福島南高校文理科156点(合格)
・福島西高校数理科142点(合格)
・磐城高校普通科182点(合格)
・勿来工業機械科96点(合格)
・会津高校普通科155点(合格)
・会津高校普通科134点(不合格)
・葵高校普通科136点(合格)
【平成26年度結果】
・安積高校185点(合格)
・安積高校187点(不合格)
・安積黎明高校172点(合格)
・郡山高校普通科155点(合格)
・郡山高校普通科145点(不合格)
・郡山東高校普通科152点(合格)
・郡山東高校普通科138点(不合格)
・福島高校189点(合格)
・福島高校185点(合格)
・橘高校162点(合格)
・福島東高校156点(合格)
・白河高校普通科162点(合格)
・磐城高校172点(合格)
・磐城高校168点(合格)
・いわき光洋155点(合格)
【平成25年度結果】
・安積高校185点(合格)
・安積黎明168点(合格)
・郡山高校普通科168点(合格)
・郡山東普通科142点(合格)
・郡山商業高校会計121点(合格)
・郡山北情報技術147点(合格)
・郡山北機械科131点(合格)
・福島高校172点(合格)
・橘高校188点(合格)
・福島東普通科145点(合格)
・会津高校普通科142点(合格)
・葵高校普通科142点(合格)
・清陵情報電子機械科135点(合格)
・磐城高校普通科166点(合格)
・いわき光洋高校145点(合格)
・白河高校理数科208点(合格)
・白河高校普通科156点(合格)
・郡山高校英語科132点(不合格)
・あさか開成134点(不合格)
入試目標点設定方法
必ず入試の目標点を設定しましょう。
●実際の合格点
●【2018年】公立高校ボーダー得点早見表
を参考にしてください。
③答案から自己分析⇒効率的な追い込み学習につなげる
多くの生徒は過去問をやって採点しお終いです。
実にもったいないです。
過去問の答案用紙にはあなたの学習能力情報が詰まっています。
ここで役立たせて欲しいのが「正答率」です。
最近の「新教研テスト」「実力テスト」の結果には正答率が記載されています。
私は指導するときにあの結果を利用します。
正答率を分析すると生徒の弱点、達成度合いが分かるからです。
旺文社の受験用問題集に「50%以上が解ける落とせない入試問題」がありますが
あなたが取り組んだ「過去問答案」と正答率を見比べ、
●70%以上の正答率→超基本問題
●50~70%の正答率→基本問題
●40~50%の正答率→標準問題
●30~40%の正答率→応用問題
●10~30%の正答率→難問
●0~10%の正答率→超難問
いう感じで入試問題を分類してみましょう。
昨年度の数学の正答率を例をご覧下さい。微妙に色分けしてみました^^;
まず、超基本問題・基本問題を間違えた人はそこを必ず復習です。類題が出たら絶対間違えてはいけません。
目指す高校の合格点で学習法は変わりますが
偏差値58の学校なら155点が目標です。1教科31点以上が目標になりますね。
その場合、基本問題を確実にし、標準問題が半分出来れば達成できます。ラストスパートでは基本問題・標準問題を中心に苦手分野を徹底学習すればいいです。
福島高校、安積高校、磐城高校などの難関進学校の場合、目標点を190点に設定すると、1教科の目標点は38点になります。
したがって、標準問題までは解けて当たり前。
・合否のポイントは「応用問題を確実に得点」
・上位合格のポイントは「難問に数問正解」
これがカギになってきます。
このように正答率のデータをフルに使って自己分析し目標達成のための戦略を練ってください。
肝心の合否データですが3年分を急遽まとめてみました。
平成29年度 福島県立高校入試問題「5教科正答率」
平成28年度 福島県立高校入試問題「5教科正答率」
平成27年度 福島県立高校入試問題「5教科正答率」
※3年分しか作成しませんでしたが需要があればあと2年分作ります^^
●解く問題・捨てる問題を把握する
入試問題の正答率は本番でメチャ役に立ちます。
高校入試で失敗する生徒の原因は「時間配分」です。
問題を解く(読む)のに時間がかかってしまい「焦ってミスする」「最後まで答えられなかった」というケースがほとんどです。
というのは、入試は新傾向の問題が多く、新教研や実力テストのように問題集に頻繁に出てくるような古典的な問題が少ないからなんです。その上緊張の中です。問題文を読んで理解するのに予想以上の時間がかかるケースが出てきます。
そこであらかじめ「捨てる問題を決めておく」と時間短縮になります。
数学の正答率をご覧下さい。赤で×を付けた問題は1.8%、1.0%の正答率です。ほとんどの生徒は必要がありませんね。
このように目標点に合わせ捨てる問題、解かねばならない問題を分類しておくことで時間短縮が可能になります。どうしても時間が足りなくなる生徒は参考に!
では、過去問を戦略的に取り組んでください!
質問がある生徒はメールください。
【福島県立高校入試スケジュール】
・Ⅱ期出願期間 2月14~19日
・Ⅱ期出願先変更期間 2月20~22日
・Ⅱ期選抜試験 3月8~9日
・県立高校合格発表日 3月14日
■■ 雑記 ■■
平昌オリンピック面白いです。自分がスキーをやってたのでモーグル競技が好きなんですが、平野歩夢VSショーン・ホワイトには痺れました。信じられない高さからのダブルコーク!
昔、安達太良スキー場の小さなコブを飛んで鎖骨を折り救急車で運ばれた僕には神にしか思えません^^;
by 渡部
今年で10年目の「駿英ネットサービス」で無駄のない受験勉強を!
●新教研テスト&実力テスト対策
●県立入試問題対策
●受験校のメール相談
力になります!「駿英ネットサービス」をご検討下さい^^
ご要望に応えオンライン解説・添削コース設置しました。
【2学期生徒募集】自分に合った勉強方法を見つけよう!
1学期を終え今ひとつパッとしない生徒は学習環境の見直しが急務!ズルズルと時間が経過しないよう今の勉強方法で良いのか自問自答してみよう!
駿英の指導は
●中学生コースは5教科指導可能
●徹底した新教研テスト対策
●映像授業とは全然違う高校生への直接指導
●どのレベルも分かりやすいと評判の高校数学
●スペシャリスト揃いの高校コース
駿英の個別指導は完全完全1対1!家庭教師そのままの授業を教室にて行います^^
ぜひ、駿英の家庭教師&教室指導をご検討ください^^
※映像授業で高校数学が分からない時はお早めに!スペシャリストが待っています^^
※難関大学用数学・物理、私大用古文など指導できる先生は限られてきます。まずはお問合せ下さい。
コメント一覧
過去問を解いたのですが、大問4の方程式の文章題で、これでいいのかなと疑問に思ったところがありました。実力テストや、新教研のときには、そこまで詳しい文章で説明していなくても、式、何をxにするかyにするかが書かれていれば丸をもらえていたのですが、入試の時は、過去問の解答のように詳しく説明しないと、丸はもらえないのですか??
シウペソさま
「新教研テスト」や「実力テスト」同様で大丈夫です。
①何をX、Yにおくか
②式
③計算過程
④解答
これを押さえていれば大丈夫ですよ。
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