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多くの中学で先週実力テストが行われました。で、今週末は中3最初の新教研テストが実施されます。

中3の新教研テストは2月まで合計8回実施され、志望校を決める際の決め手になることが多いテスト。ま、結果が志望校に関わってくるのは11月号以降になりますが…

私が考える新教研7月号の位置づけは今の学力を知り、夏休み学習に生かすためのテストという感じで、結果を重く受け止めるテストではありませんが、「志望校判定⇒E」という結果だと精神的に落ち込んでしまいます。

どうせなら出来る限りの準備をし受験しましょう!そこで今回は7月号の特徴と教科別対策を記事にしましたので受験生は参考にして下さい。

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「新教研テスト7月号」の直前対策&平均点

必ず目標点を設定すること!

中3が受験する模試には
●新教研テスト(全8回)
●実力テスト(全7回)

あり、どちらも福島県の入試問題を意識した作りですので、配点や問題数はほぼ同じです。

テストの難しさも平均点から考えると似たり寄ったり。受験生から考えると「○○高校が第一志望だから、新教研も実力も150点以上を目指そう!」と非常に目標設定がしやすい有りがたいテストとなっています。

今週の「7月号新教研テスト」もざっくりで良いですので、目標点を設定し、それをクリアするには各教科で何点以上取れば良いのかという目安を持ち受験しましょう

だいたいの得点目安はこんな感じになります^^

【ざっくり目標点】

●商業高校:110点~130点
●工業高校:100点~130点
●普通科進学校:140点~
●人気進学校:165点~
●地域1の進学校:185点~

これが過去5年の新教研7月号平均点

過去5年の7月号平均点を載せておきますので見て下さい。(新教研テストは県立入試に合わせ5教科合計250点満点)

2017年 2018年 2019年 2020年 2021年
国語 25.9点 26.8点 23.7点 26.9点 22.6点
数学 22.3点 21.0点 17.6点 21.1点 25.5点
英語 24.9点 19.3点 22.0点 21.1点 22.7点
理科 20.8点 18.0点 17.0点 18.6点 20.5点
社会 22.6点 21.4点 22.6点 22.9点 22.9点
合計 116.5点 106.5点 102.9点 110.6点 114.2点

いや~低いですね。特に2019年は102.9点という超低空飛行でした^^; 教科別に見ると数学、理科という理系教科の低さが目立ちます。

これは7月号の内容は中1~2の復習問題が大勢を占め、理科・数学は復習をしておかないと太刀打ちできない問題が多いからです。(福島県の模試は数学、理科の対策が決め手になると分かります)

低いといっても、昨年から配点が若干変わり
●数学の計算問題が1点⇒2点へ
●作文が5点⇒6点へ

と平均点を底上げする要因となりました。今年の平均も昨年並みの110点前後に落ち着くのではと私は考えています。

教科ごとアドバイス

今年度の「新教研テスト7月号」標準実施日は7/9(土)。あと3日しかありません。今から出来ることは限られています。教科別に直前対策をまとめましたので勉強の参考にして見て下さい^^

国語

国語の出題形式は決まっていて、小問(漢字含む)の他には韻文(詩・短歌・俳句)1題、古文1題、小説1題、解説文1題、作文1題といった感じです。

配点は次の通りです。

・小問⇒9点
・韻文(詩・短歌・俳句)⇒4点
・古文⇒5点
・小説⇒13点
・説明文⇒13点
・作文⇒6点

韻文は配点が低いです。表現技法など復習しておき、本番では時間はあまりかけないようにしましょう!

古文は現代仮名遣いに直しなさいという問題が必ず出ます。非常に簡単です。苦手な生徒は復習しておきましょう。

なんと言っても国語は小説と説明文の配点が大きく、ここをどう処理していくかがカギとなります。時間配分に注意し必ず解答は埋めるようにして下さい。

国語苦手な生徒は作文を飛ばしてしまう生徒が多いです。作文は6点の配点!慣れてしまえば得点源になります。2段落構成と漢字、ですます調、書き方などに気をつけ150字以上200字以内にまとめれば4点は取れます。絶対に書きましょう。誰でも取れます^^ なお、作文は最後の問題。8~10分は残しておくことがコツです。

※作文練習用に使っている用紙です。ダウンロードし練習用に使って下さい。
作文練習用紙

とにかく国語を苦手としている生徒(特に男子)は多いのですが、新教研テストの国語は最も平均点が高い割に高得点も少ないという差が付きにくい教科なんです。クドいですが時間配分に注意し作文まで完成させれば大失敗はあり得ません!

数学

新教研の数学は平均点が低く高得点も少ないという進学校受験者にとって最も差がつく教科なんでdす。だから1点の重みを感じながら答案用紙に向かいましょう。

具体的に7月号で失敗する人は、関数や最後の空間図形の問題は難しいと思い捨ててしまう生徒が多いんです。

でも最初の設問(1)は簡単ですし(2)までは解けるもの。7月号過去問を見ると時間さえあれば(3)も解ける問題が多いものです。

数学高得点のカギは配点の高い「連立方程式の文章問題(5点)」「図形の証明問題(5点)」をどうするかにかかっています。7月号はどちらも簡単なケースも多く、ここの2問の正解率が数学の偏差値を左右させます^^

あと、「規則性の問題」「確率の問題」「資料の問題」の復習は教科書でいいですのでやっておきましょう。後悔しますよ~

今後の新教研テストも数学の出題傾向は同じでしょう。まずは慣れることです。過去問をみっちり練習しておいて下さい。

英語

昨年の配点を見ると、リスニングテストが12点。小問(基本問題)が7点。あとは英作文4点、対話分読解が14点、長文読解が13点という配点英語のカギは高配点の長文読解問題の攻略に尽きます

その長文問題。全部読まなくても半分は解けるんです。英語嫌いの生徒も諦めないで解ける部分は頑張りましょう。

実は長文問題は慣れてくると、ヒントは近くの文章に存在し答えが長文に隠れていることが多いことが分かります。つまり長文読解問題は「長文からヒント・答えを探す問題」なんです。攻略には慣れが必要です。テスト後に必ず復習し「答えはここの部分だったのか!」と反省しましょう。必ず解けるようになりますから!

ここが出る!
範囲表を見ると中3内容が入っていた。

・SVOC
・SVOO(that節)
・現在完了形(経験)

これらは確実に出ると思って準備しておこう^^

理科

過去5年の7月号新教研テストで最も平均点が低い教科が理科になっています。そんなに難問が多いのかというと実は基本問題が多いんです。唸るような難問、面倒な計算問題はさほど出題されません。

理科は中3で学習した内容は一切出ません。平均が低いのは復習しないまま受験しているだけなのです。

理科は「生物問題(13点)」「地学問題(12点)」「化学問題(12点)」「物理問題(13点)」の順に二問ずつ出題されます。理科苦手な生徒は重要語句(教科書の太字)だけでもしっかり復習しておきましょう。半分(25点)は取れます。

理科高得点のポイントは「記述式」「計算」「グラフを書く」など2点問題の正解率にかかっています。解答用紙に配点が書いてあります。配点を意識し2点問題には特に注意し解答して下さい。ちなみに昨年度の2点問題は10問ありました。

社会

7月号の社会は地理(25点)・歴史(25点)からの出題です。社会の学習は重要語句の暗記から始まります。教科書の太字は必ず目を通しておきましょう。今年の範囲は「開国・幕末・明治まで」が歴史の範囲となります。

社会の高得点のカギも2点問題への適応力です。社会には計算問題など滅多にありません。「記述式で説明する問題」が最大の応用問題で配点も2点になります。記述式と言っても出題傾向は決まっています。対策しておきましょう。ちなみに記述式問題は5問程度あります。

最低限これだけはやっておこう!

7月号新教研テストの平均点が低い原因は「問題慣れしていないから」につきます。

今年の受験生も7月号を受験した後は
●難しかったし~
●最後まで解けなかった(涙)
●作文が書けなかった

など反省する生徒が多いと思うのですが、2月号でそんな初心者的意見は出てきません。テスト難易・出題数に慣れ、時間配分などが体に身についてしまうのです。

それ程、試験慣れは大事だということなんですね。「でも今から試験慣れなんて無理じゃん」と思っちゃいますが、過去問練習という手段があるのです必ず過去問に取り組みで問題慣れしておきましょう。結果は大きく変わります。

もし過去問に取り組んでいない生徒は過去問だけでも塾の先生に頼んで入手して下さい。何の準備もせず無防備に受験するのは不利としか言いようがありません。

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次回は「志望校」に関する記事をアップする予定。7月号新教研の実施日までには間に合わせます^^;


■ 雑記 ■
久しぶりに記事を書きました。県立高校の合格発表日以来ですから3ヶ月以上経過しちゃっていました。来年の高校入試に向けどんどん発信しますので宜しくです!

PS
駿英の生徒も高校生が半数を占めるように成りました。今年は高校生向けの記事も書きますね。

by 渡部


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この記事を書いた人

渡部
渡部 運営責任者

駿英家庭教師学院の運営責任者。体力の衰えは感じるものの指導の経験値は益々上がっています^^; このブログではその培った経験をお裾分けします。  

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