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今回は「直前5点アップシリーズ 国語編」になります。

実は18年前に「駿英家庭教師学院」のホームページを立ち上げ、その年の県立入試前に「国語」の入試問題傾向を書いたんですね。

で、予想したのが韻文でした。韻文とは「詩」「短歌」「俳句」の事なんですが規則的に出題されるんです。以来、18年ハズしたことがありません^^

今年出るのはズバリ俳句でしょう!!

今年はラッキーです。韻文の中でも最も易しいのが俳句ですから!最も短いですしね^^ 俳句嫌いな生徒は復習をやっておきましょう!

では「【国語】入試予想&5点アップ作戦」に入ります。

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【令和4年】福島入試「国語」予想!

国語の予想は限られてきます。可能な「韻文」「古典」「文法」「小問」「今年の難しさ」を予想してみました。国語を苦手とする生徒は多いですが最も平均点が高い科目なのです。「最後の作文まで書ければ失敗はない教科!」と上から目線で取り組みましょう^^

最初に「福島県入試の国語問題特徴」から解説します。

福島入試問題「国語」の特徴

福島県の入試「国語」の32年間の平均点をご覧下さい。
過去33年の入試平均点

平均点を見て納得したと思いますが、国語は5教科の中で一番平均点が高い教科なのです。しかし、記述問題が多いお陰で45点以上の高得点者数は一番少ないという真逆な一面もあるんです。

そんな福島県入試国語の特徴を箇条書きしてみます。

【入試「国語」の特徴】

・最も平均点が高い
・46点以上の得点者は極々少数(昨年度は0人)
・国語は入試で最も得点差の付かない教科。
・漢字は8問(8点)。
・韻文は4問(4点)。
・古典は5点で必ず「現代仮名遣いに直す問題」が出る。
・文法問題は1問(1点)。たま~に2問出題。
・作文の配点は6点。
・記述問題の配点が高い。
・国語で失敗する人の大部分は時間配分ミス。

【韻文予想】ズバリ今年は「俳句」の番!

福島県の入試では韻文が必ず出題され配点は4点です。で、冒頭で書いちゃいましたが「詩」「短歌」「俳句」は規則的に出題されます。疑い深い人のために証拠をお見せします。過去の出題を見てください。

見事に「詩⇒短歌⇒俳句」の法則が成り立っています^^。昨年度は短歌を予想し見事的中!(今のところ100%の的中率を誇っています)

令和4年はどう見ても俳句の出番!出ると分かったら「俳句の表現技法」の復習です。

俳句の復習(必ず押さえておこう)

切れ字「や」「かな」「けり」「ぞ」「しか」「よ」など
季語 ※復習すべし
区切れ 初句切れ、2区切れ、区切れなし
表現技法 比喩(直喩・暗喩・擬人法)、体言止め、倒置法 擬声語・擬態語
字余り 字足らず

※俳句は17字という短い字数で構成されそこには作者の意図や深い心情が書かれてはいない。情景を写真のように思い浮かべることが出来れば、ほぼ問題は解ける。その俳句の情景を頭の中で写メしてみよう!

※韻文は全部で4問。平易な問題が多く、通常4問中3問は正答率75%以上。だが昨年の正解率は(1)81.0%(2)58.5%(3)58.3%(4)51.7%と低かった。今年は易しくなると推測。韻文の配点はたったの4点。サクッと通過しよう!時間配分には要注意。

【古典予想】漢文か古文か?

過去11年のデータを見ると

・古文⇒8回
・漢文⇒1回
・古文漢文の融合⇒2回

という出題傾向。(昨年は「漢文」といっても書き下し文だが一応漢文扱いしました)

今年は古文と予想。ただし漢文が出ても慌てないよう「読み方」などは復習しておくこと。

【文法予想】良く出る文法問題は?

文法が嫌で国語嫌いな生徒も多いです。でも入試に文法はそれほど出ませんのでご安心を! 入試国語で出題される文法は1問or2問程度。しかもほとんどが選択問題

平成26年だけ形容動詞を抜き出し活用形を書く問題が出ましたが、後は同じような問題です。昨年は助動詞「た」の区別。今年も似たような問題が1問出ると予想

う~ん、今年は何が出題されるかな?

私の予想は
◎本命「れる」「られる」の区別
○対抗形容動詞から
×穴「ない」の区別

予想など当てにせず、下に書いた「良く出る文法問題」を参考に復習しておいて下さい^^;

良く出る文法問題はこれだ!
①形容動詞
②「れる」「れ」の区別
③「に」の区別
④「の」の区別
⑤「そうだ」の区別
⑥「が」の区別
⑦「た」の区別

入試文法の問題を14年分まとめてみましたのでご覧下さい。

「文法」問題の出題傾向

令和3年(1問出題)
・「近接した情報」の「た」と同じ意味、用法を選ぶ問題

令和2年(1問出題)
・「欲望の」の「の」と同じ意味、用法を選ぶ問題

平成31年(1問出題)
・「できない」の「ない」と同じ意味・用法を選ぶ問題

平成30年(1問出題)
・副詞「おのずと」と同じ品詞を選ぶ問題 ※答えは「はるばる」

平成29年(2問出題)
・異なる活用形を選ぶ⇒連用形
・「さらに」の「に」と同じ意味・用法を選ぶ問題⇒答えは副詞の「大いに」

平成28年
出題なし

平成27年(2問出題)
・5つの例文の「そうだ」の中で意味の違うものを選ぶ問題
・「支配されて」の「れ」と同じ意味、用法を選ぶ問題

平成26年(1問出題)
・次の文から「形容動詞」を書き抜き、その活用形を書きなさい⇒答えは「きれいな」連体形

平成25年(1問出題)
・「ではない」の「ない」と同じ意味・用法を選ぶ問題

平成24年(1問出題)
・「間違った」の「た」と同じ意味・用法を選ぶ問題⇒名詞にかかるものを選ぶ

平成23年(1問出題)
・「議論しているよりも」の「より」と同じ意味・用法を選ぶ問題⇒比較と起点の「より」の区別

平成22年(1問出題)
・「呼吸の」の「の」と同じ意味・用法を選ぶ問題

平成21年(1問出題)
・「流される」の「れる」と同じ意味・用法を選ぶ問題

平成20年(1問出題)
・「まさに」の「に」と同じ意味・用法を選ぶ問題

平成19年(1問出題)
・「できない」の「ない」と同じ意味・用法を選ぶ問題

【小問】マメ予想

「問1」の漢字の後に出される小問も予想してみましょう。
過去5年の傾向はこんな感じです。

・平成28年 慣用句
・平成29年 文法
・平成30年 敬語
・平成31年 四字熟語
・令和2年 書写
・令和3年 慣用句

今年の小問は「敬語」を予想します!尊敬語、謙譲語、丁寧語を復習しておきましょう^^

今年の国語の難易を推測

問題の難易を見るには平均点と高得点者数を見ます。
そこで過去7年の「国語」平均点&高得点人数表を作ってみました。

入試新制度(令和2年~)は全員が受験していますので平均点は約2点下がっていると考えるとここ4年はほぼ同じ平均点。ただし高得点者数を見ると昨年は46点以上が0人と高得点をゲットするのが難しい問題でした。

今年の「国語の難しさ」ですが、平均点は28点前後の標準問題、だけど高得点は取りにくい問題になるのではと予想します。

過去7年で最も低い年は平成29年度。この年は「論説文」「小説」ともに難解で、46点以上が0人、41-45点以上が県内で33人しかいないという驚きの結果(汗) いわゆる国語難問の年。こういう年は全体的に合格ボーダーラインが超下がり、番狂わせがたくさん起こります。実際凄かったです。

【伝説的な入試】
1教科が難問でもボーダーが下がるのに平成24年度は、国語、数学、理科という3教科が難問という伝説的な入試問題!安積高校や磐城高校、福島高校が140点台で合格という考えられない入試でした。

【過去6年の国語平均点&高得点者数】

入試平均点 46-50点 41-45点 36-40点
令和3年 27.0点 0人 171人 1058人
令和2年 27.8点 11人 470人 1445人
平成31年 28.0点 15人 229人 962人
平成30年 30.8点 78人 637人 1545人
平成29年 24.7点 0人 33人 338人
平成28年 28.0点 0人 102人 963人
平成27年 25.6点 0人 52人 551人

【駿英流】国語対策~二つの作戦

国語は時間との勝負になります。分かっていてもガクブルで問題文が頭に入ってこないときがあります。そんな時は焦れば焦るほど悪循環突入!「やべえ時間がないぞ~」と思った時、実行して欲しい作戦を二つ伝授します。

一つ目が「ポジ捨て作戦」です!
時間がかかる記述式問題を最初から飛ばしてしまうという(ポジティブに捨てる)作戦なのですが、一番面倒な問題を飛ばすことでかなりの時間が浮きます。精神的にも楽になります。

これは国語嫌いな生徒に有効です。過去問や模試の答案を見て自分には絶対解けない類いの問題は無かったことにしてしまいましょう^^ ただし、作戦実行したら確実に作文にたどり着くこと!

※ただし記述の配点がメチャ高いため、進学校の生徒には長い記述問題「2問」とも捨てるのは余程切羽詰まったときにして下さい^^;

二つめは「まるパクリ作戦」です。この作戦は解説文の最後の問題(大問五の最後の記述問題)が対象になります。

実はここの記述問題の正答率を見ると、昨年は【大問5】正答率1.7%なんですが部分正答率20.2%と高いんです。ここは最初から部分点をもらいに行こうという作戦です。

やり方は簡単です。解説文は理論的な文章。ほとんどの文章は最後の段落がまとめという構成になっています。そこで「最後の段落だけ見て解答しちゃいましょう」という作戦です。質問に合うよう答えられれば部分点もらえるケースは多いです^^ 上手く文章をパクっちゃいましょう。

実は記述対策のコツがここに隠れています。模試や過去問の模範解答を見てどこを引用してどうまとめるかを掴んで下さい。普通に得点出来ます^^ 注意点は「文章に書いていないことは絶対に書くべからず!」です。

【令和4年】入試国語のまとめ!
  • 俳句は「切れ字」「季語」「区切れ」「比喩」「体言止め」「字余り・字足らず」を押さえるべし。
  • 古文嫌いが多いが、入試の古文は日本語での解説が多く思っているより簡単だ。日本語の訳や問題文をヒントに何度も読めば必ず理解できる。
  • 入試の漢文は実に簡単だ。訓点「レ点」「返り点」を押さえ、訓読文を読めるようにしておこう。入試漢文は日本語で内容が補われていることが多く内容理解は古文より易しい。出題されたらむしろ良かったと思うべき。
  • 古文は現代仮名遣いに直す問題が必ず出る。ここは絶対落とすべからず。
  • 福島県の国語は平均点が高く差が付かない教科。平均点は高いが数学に次いで高得点者が出ない教科なのだ。これ「記述式の解答が多い」「解説文が難解」「時間が足りない」からだ。「模試と入試は違う」とこころして臨むべし。
  • 読解問題の文章が難しいと時間配分で失敗する受験生が出てくる。国語は1時間目。国語の失敗はその後(特に数学)に影響を与える。最後の「作文」に時間を残すことが重要。
  • 作文の配点は6点と高く、書く条件は新教研と同じ。絶対に埋めるべし。

入試国語「偏差値換算表」過去6年

最後に入試国語の偏差値換算です。目標点設定の参考に!

令和3年(平均27.0) 令和2年(平均27.8) 平成31年(平均28.0) 平成30年(平均30.8) 平成29年(平均24.7)
48点 偏差値78 偏差値75 偏差値76 偏差値72 偏差値83
45点 偏差値74 偏差値72 偏差値72 偏差値68 偏差値79
42点 偏差値70 偏差値68 偏差値68 偏差値64 偏差値74
40点 偏差値68 偏差値65 偏差値66 偏差値62 偏差値72
38点 偏差値65 偏差値63 偏差値63 偏差値59 偏差値69
36点 偏差値62 偏差値60 偏差値61 偏差値57 偏差値66
34点 偏差値59 偏差値58 偏差値58 偏差値54 偏差値63
32点 偏差値57 偏差値55 偏差値55 偏差値52 偏差値60
30点 偏差値54 偏差値53 偏差値53 偏差値49 偏差値58
28点 偏差値51 偏差値50 偏差値50 偏差値46 偏差値55
26点 偏差値49 偏差値48 偏差値47 偏差値44 偏差値52
24点 偏差値46 偏差値45 偏差値45 偏差値41 偏差値49
22点 偏差値43 偏差値43 偏差値42 偏差値39 偏差値46
20点 偏差値41 偏差値40 偏差値40 偏差値36 偏差値43
15点 偏差値34 偏差値34 偏差値33 偏差値30 偏差値36

■ 雑記 ■

最近、「永野チャンネル」にはまっている。あのピン芸人の永野のチャンネルだ(笑)
洋楽世代で好きなロック、映画までほぼ同じ!すっかり感動してしまい彼の書いた本「僕はロックなんて聴いてきた」を即ポチってしまった^^

昨日は大好きな映画「ディアハンター」の話題を視聴したのだが、「北の国から」との比較で解説し大笑いさせてもらった。今夜は何を見ようかな^^

by 渡部


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この記事を書いた人

渡部
渡部 運営責任者

駿英家庭教師学院の運営責任者。体力の衰えは感じるものの指導の経験値は益々上がっています^^; このブログではその培った経験をお裾分けします。  

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