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入試まで1週間ですね~
直前になると受験生からこんな質問をもらいます。

「今から何を勉強したらいいですか?」

「単純に暗記してそれが即得点に結びつく社会・理科
を中心にラストスパートしましょう!」

この時期は決まってこんな回答をしています。受験後痛感することになるんですが、ホント受験は1点の重みがデカいんです。一個の直前暗記で合否を分けることもあるんです。

これからの期間はアドレナリンがどくどく出て短期記憶が効きまくります。特に理社の直前詰め込みは効果抜群!ガンガン覚えちゃいましょう^^

今回は最も短期記憶が効きまくる「直前7点アップ作戦~社会編」になります。社会は今から教科書の隅々まで読みまくりましょう^^

昨年度(令和4年)の予想はどうだったか入試翌日検証していますのでご覧下さい。いろいろ参考になります^^
【令和4年】昨年入試翌日(3/4)書いた「ざっくり感想&予想検証」

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【令和5年】福島入試「社会」大胆予想!

社会の配点はこうなっている

社会は「地理分野」「歴史分野」「公民分野」に分かれており
●地理【2題】⇒17点
●歴史【2題】⇒17点
●公民【2題】⇒16点

が入試社会の配点です。

で、地理分野は過去問を分析すると出題傾向が掴めます。地理の出題は世界地理が1問、日本地理が1問の合計2題。過去13年の出題傾向は次の通り。

「世界地理」の予想

11年前迄は世界全域から出題されていたので予想の参考になりません。
過去9年の出題をまとめるとこんな感じです。

「南北アメリカ」→「ヨーロッパ」→「アジア(東南・南・西アジア)・オセアニア」→「アフリカ(中南アフリカ)」→「世界全域(地図を絡めて)」→「南極大陸・世界全域」→「世界全域(地図を絡めて)」→「ヨーロッパ・アフリカ」→「南・東南アジア」→「世界全域(正距方位図法を絡めて)」

データを踏まえて今年の予想に入ります。今年も当たりますよーに!

【令和5年 世界地理の予想】

本命◎⇒「南北アメリカ
対抗○⇒「世界全域(面積が正しい地図を絡めて)
穴×⇒「アフリカ州

注目
・時差の問題 地図の特徴(モルワイデ図法)!
・アンデス、アラスカの気候、アメリカ大陸の地中海性気候
・アメリカの農業(適地適作)
・サンベルト、先端技術産業、大量生産方式
・アメリカなら多国籍企業、穀物メジャー、シェールガスを押える
・アフリカならAU、モノカルチャー、フェアトレード、NGOが必出

「日本地理」の予想

続いて日本地理の予想です。日本地理は平成25年から詳細な地域での出題に変わりました。したがってデータは平成25年からの10年間データを元に考えてみます。

「中国・四国地方」→「東北・関東地方」→「九州地方」→「関西・中部地方」→「北海道」→「中部・関東地方」→「中国・四国地方」→「東北地方」→「近畿」→「関東」

今年の予想ですが

【令和5年 日本地理の予想】

本命◎⇒「九州・沖縄地方
対抗○⇒「中部地方
穴×⇒「中国・四国地方
注意△⇒「地形図

注目
今年こそ九州・沖縄地方が狙われると予想!本命にしました。対抗は中部地方です。予想の根拠はデータです。九州が出ていないので本命に!中部も匂います^^;必ず気候・農業・産業等の復習しておいて下さい。
あと日本地理問題の中に「地形図」が組み込まれることが多いです。出題されても焦らないように地図記号、等高線などを復習しておきましょう!

令和5年 入試「社会」のマメ予想!

受験生の「もっともっと予想して欲しい!」というわがままな要望から始まったのが「マメ予想」です。

社会でよく出る「気候」「文化」「組織の略称」を予想します。

【3つのマメ予想】
●気候(雨温図)
●歴史の文化
●アルファベットの略称(公民)

※実は「入試によく出る問題」はもっとあるんですがブログ予想が私の仕事ではありません^^; 余力があれば入試前迄に「おかわり予想」を行います。今年は出来るかな~^^;

こんな問題が出た!

昨年は
●気候(雨温図)⇒キャンベラーの気候
●歴史の文化⇒仏教の時代区分(時宗、日蓮宗、真言宗)
●アルファベット略称⇒PKO

2年前は
●気候(年間降水量)⇒インドの気候・季節風
●歴史の文化⇒天平文化の頃の様子
●アルファベット略称⇒ASEAN

3年前は
●気候(雨温図)⇒西岸海洋性気候(ロンドン)
●歴史の文化⇒国風文化の平等院鳳凰堂・文明開化の様子
●アルファベット略称⇒AU(アフリカ連合)

4年前は
●気候(雨温図)⇒日本海側・瀬戸内海・太平洋側の気候
●歴史の文化⇒化政文化の富嶽三十六景
●アルファベット略称⇒TPP
が出ました。

この3つの出題傾向をまとめ、予想してみましたのでご覧下さい^^

【地理】気候のマメ予想

福島県「地理」の入試問題には「雨温図」が良く出ます。ここは確実に得点を!

あ、「雨温図」嫌いが多いんですがメチャ簡単です。押えるべきコツを覚えちゃいましょう。

【雨温図の見方】
いつ暑いのか?⇒北半球、南半球が分かる
何月に雨が多い?⇒「熱帯雨林とサバナ」の見分け、「地中海性と温暖湿潤と西岸海洋性」の見分け、「ステップと砂漠」の見分けがつく
夏・冬の平均気温⇒熱帯、温帯、冷帯の見分けがつく
この3つでだいたい区別がつきます!メチャ簡単ですね^^

【気候のマメ予想】

まず「気候」の予想はどこの地域から出題されるかに左右されます。今年の出題予想を
世界地理→「南北アメリカ」日本地理→「九州・沖縄」
としたので気候の予想はズバリ

世界の気候の場合
●アンデスの高山気候、チリ・カリフォルニアの地中海性気候、アルゼンチン、ブラジルの気候、アラスカの気候、合衆国の気候はチェック!

日本の気候の場合
●南西諸島の気候、太平洋側の気候、日本海側の気候、瀬戸内の気候を要チェック!

※気候の特徴など記述式で出ることもあります。説明できるようにしておきましょう。

過去13年に出題された「気候」のデータは次の通り。日本の気候より段違いに「世界の気候」が多いです!

【福島県の入試で出題された気候問題】

令和4年度
世界地理の気候から
「地図の首都(キャンベラ)の雨温図」を記号で選ぶ
※「雨温図」はローマ(温帯)、リヤド(乾燥帯)、ブラジリア(熱帯)キャンベラ(南半球の温帯)

令和3年度
インドの年間降水量の地図を見て
海から吹く季節風、主食の農作物を答える
※「雨温図」は出なかった

令和2年度
世界地理の気候から
ロンドンの雨温図「西岸海洋性気候」を選ぶ
※「雨温図」はロンドン、モスクワ、トンブクトゥ、ケープタウン

平成31年度
日本地理の気候から
「日本海側・瀬戸内海・太平洋側の気候」の組み合わせを選ぶ
※「雨温図」は鳥取市、岡山市、高知市

平成30年度
世界地理の気候から
「地図の首都(ワシントン)の雨温図」を記号で選ぶ
※「雨温図」はワシントン(温帯)、リヤド(乾燥帯)、ブラジリア(熱帯)キャンベラ(南半球の温帯)

平成29年度
世界地理の気候から
「地中海性気候の特徴」を記述式で解答
※「雨温図」はローマ(イタリア)、ケープタウン(南アフリカ)

平成28年度
日本地理の気候から
「太平洋側の気候」を記号で選ぶ
※「雨温図」は舞鶴市、大阪市、潮岬

平成27年度
世界の地理の気候から
「熱帯の気候の特徴」を記述式で解答
※「雨温図」はバンコク(タイ)、シンガポール

平成26年度
世界地理の気候から
「西岸海洋性気候の特徴」を記述式で解答
※「雨温図」はベルリン(ドイツ)

平成25年度
世界地理の気候から
「熱帯・高山気候の特徴」を記述式で解答
※「雨温図(気温のみ)」はマナオス(ブラジル)、キト(エクアドル)

平成24年度
日本地理の気候から
内陸の気候を読み取る
※「雨温の表」は新潟市、長野市、名古屋市、神戸市

平成23年度(2問出題)
①世界地理の気候から
「熱帯(サバナ気候)」を記号で選ぶ
※「雨温図」はニューデリー(インド)

②日本地理の気候から
「瀬戸内の気候の特徴」を記述式で解答
※「雨温図」は鳥取市、岡山市、室戸岬

【歴史】文化のマメ予想

歴史の問題で「文化」は最低1問出ます。過去13年の「文化」の出題傾向をまとめてみますね。
昨年は仏教宗派(真言宗・時宗・日蓮宗)の時代区分する問題。59.2%の正答率でした。

「東山文化」→「国風文化」→「禅宗・最澄(仏教の問題)」→「元禄文化」→「国風文化」→「天平文化」→「天平文化」→「化政文化」→「国風文化」→「※天平文化」→「真言宗・時宗・日蓮宗(仏教の問題)」

ズバリ、今年の予想は

【文化のマメ予想】

本命◎⇒「江戸の文化(元禄・化政)
対抗○⇒「東山文化
穴×⇒「桃山文化

注目
まず福島入試問題は圧倒的に「天平文化」「国風文化」の出題が多いです。次に仏教系の問題も多いのが特徴。
昨年は仏教系から出題されたので今年は・・・、江戸文化を予想します。江戸には元禄・化政文化がありその区別も出来るようにしておきましょう。
穴的に「東山文化」「桃山文化」に印を付けました^^; もちろん天平、国風も教科書・資料を見ておきましょう。

メモ
昨年は「鎌倉新仏教も要チェック」と予想に触れておきました。半的中^^;

【全分野】アルファベット略称予想

最後に地味~な社会アルファベット略称予想でマメ予想を締めくくります(笑)

地味~なのですが効果抜群のアルファベット略称予想、大昔の時代から福島県入試社会では出ているんです。ま、最近4年間の出題を見て下さい。

●昨年度⇒PKO
●昨年度⇒ASEAN
●2年前⇒AU(アフリカ連合)
●3年前⇒TPP

必出なのが分かります。ブログでは予想と言うより全体暗記の「アルファベット略称」を列記し必ず覚えるように強調してきました。それがこちらです!

絶対暗記の「アルファベット略称」はこれだ!

●地域主義
EU、ASEAN、APEC、NAFTA、AU、NIES

●国連関係
UNESCO、WHO、ILO、UNICEF、UNHCR、UNCTAD、WTO、IAEA、PKO

●海外援助
JICA、ODA、NGO

●経済協力
TPP、EPA、FTA

メモ
3年前は受験生から「AUが出ました!直前アップ信じて良かったです!」と感謝メールを頂きました!

実際の入試でどんな略称が出てきたのかご覧下さい。

【入試ではこんな略称が出ている!】

令和4年度⇒ PKO
令和3年度⇒ ASEAN
令和2年度⇒ AU
平成31年度⇒ TPP
平成30年度⇒ 出題されず
平成29年度⇒ APEC,UNHCR(国連難民高等弁務官事務所),ODA
平成28年度⇒ ODA,NGO
平成27年度⇒ ASEAN
平成26年度⇒ UNICEF,EU,ASEAN
平成25年度⇒ NAFTA
平成24年度⇒ WTO,ODA,POS
平成23年度⇒ NGO
平成22年度⇒ NIES
平成21年度⇒ APEC
平成20年度⇒ 出題されず
平成19年度⇒ FTA,ODA
平成18年度⇒ EU

今年の「社会」の難しさを予想する

私は常々「社会と理科を「勉強を裏切らない教科」教科と呼んできました。(ところが「理科」が難化し裏切りつつありますが^^;)

過去7年間の平均点と高得点者分布を見ると
●極端な分布がない
●高得点者数が理科より多い
●5年前が低い平均点だった

そんなことが分かります。

やっぱり受験勉強をどれだけやったかが最も現れる教科は社会ですね。今年の難しさは例年通りで平均点26-27点と考えます。

【過去8年の社会平均点&高得点者数】

入試平均点 46-50点 41-45点 36-40点
令和4年 27.1点 166人 917人 1406人
令和3年 25.7点 139人 738人 1155人
令和2年 26.4点 138人 826人 1434人
平成31年 27.5点 152人 789人 1048人
平成30年 23.5点 70人 388人 745人
平成29年 25.5点 74人 601人 1044人
平成28年 28.6点 188人 921人 1357人
平成27年 25.2点 43人 396人 982人

進学校を受験する社会の得点は高く、平均すると安積高校や福島高校、磐城高校の生徒は40点以上、安積黎明・橘合格の生徒は37-39点の得点です。郡山高校・郡山東・福島東合格の生徒も軒並み34-36点をマーク。ホント社会の得点は勉強量に比例する教科なんだなと感じます。

入試中ここを気をつけるべし!

社会は入試最後の教科。緊張も取れ、時間配分にも気を遣わずに済む唯一の教科。思う存分実力を発揮してください!

社会でやっちゃうのが漢字間違い!漢字が怪しかったらひらがなで書くようにしましょう。見直す時間もたっぷりあるはずです。細心の注意を払い何度も見直し高校受験を締めくくろう

入試社会の得点を偏差値化(過去5年)

最後は入試社会の偏差値化です。他教科同様、5年分の得点を偏差値化してみました。社会は安定した平均点ですが5年前は「社会」は難問の年。希にこんな年もあるんです。

令和4年(27.1) 令和3年(25.7) 令和2年(26.4) 平成31年(27.5) 平成30年(23.5)
48点 偏差値70 偏差値72 偏差値71 偏差値70 偏差値74
45点 偏差値67 偏差値69 偏差値68 偏差値67 偏差値71
42点 偏差値64 偏差値66 偏差値65 偏差値64 偏差値68
40点 偏差値62 偏差値64 偏差値63 偏差値62 偏差値66
38点 偏差値60 偏差値62 偏差値61 偏差値60 偏差値64
36点 偏差値58 偏差値60 偏差値60 偏差値58 偏差値62
34点 偏差値56 偏差値58 偏差値58 偏差値56 偏差値60
32点 偏差値54 偏差値56 偏差値56 偏差値54 偏差値58
30点 偏差値52 偏差値54 偏差値54 偏差値52 偏差値56
28点 偏差値50 偏差値52 偏差値52 偏差値51 偏差値54
26点 偏差値48 偏差値50 偏差値50 偏差値49 偏差値52
24点 偏差値47 偏差値48 偏差値48 偏差値47 偏差値50
22点 偏差値45 偏差値46 偏差値46 偏差値45 偏差値49
20点 偏差値43 偏差値44 偏差値44 偏差値43 偏差値47
15点 偏差値38 偏差値39 偏差値39 偏差値38 偏差値42
10点 偏差値33 偏差値34 偏差値34 偏差値33 偏差値37

■ 雑記 ■
「入試直前7点アップ作戦」が社会で一段落。毎年このシリーズは時間・頭脳を大量消費するのでホッと一息しています。

今回も大量にデータを載せました。受験生は自分なりに過去の出題データを分析し出題傾向を自分で掴んでみてください。「テスト勉強はこんなふうに取り組めばいいんだ」とコツが分かると何倍も大変な大学受験に大いに役立ちます!

※今年は数多くの受験生を指導していて時間がありません^^;うーん、要望があれば「予想シリーズ」もう一回頑張ります。
by 渡部


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この記事を書いた人

渡部
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