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今回の直前対策は国語です。 

受験生の家庭教師をしていると「どこが出るか予想してください。」と言われます。教科ごとに予想するのですが、当たることもあれば外れることもあります。

一番当たる率が高いのがどの韻文(詩・短歌・俳句)が出題されるかです。ホームページを立ち上げてから毎年予想しているのですが今のところ100%の的中です。

予想の根拠は「詩→短歌→俳句」の順番で出題されているという単純な理由なのですが、ホームページでこんな予想などしている人はいなかったため、直前の予想が恒例になってしまいました^^;

今年はズバリ、詩です!

詩の表現技法は確実にしておきましょう。
あと詩を難しく考えないようにしてください。情景や心情がぼんやりとでも理解できれば解答できます!国語嫌いな人も日本語ですから大丈夫です。何度も読んで掴むようにしてください。

では数学同様、駿英家庭教師学院のホームページで「国語の入試分析と予想」を詳細にやったつもりですのでそのおさらいと、直前アップのための補足をしてみたいと思います。

【入試国語】問題分析と予想・直前アドバイス

まずは駿英で過去の出題傾向を分析したキャプチャーをご覧下さい。過去問と正答率から分析・予想しました。
※駿英のホームページでは過去21年の出題分析を載せています。

問題分析と予想
  • 韻文の予想は駿英の生徒にはしていたのだが、5年前からブログでも予想を開始。なんと的中率は100%! 的中には理由がある。上の表を見ていただければ気がつくと思うが、詩・短歌・俳句という順番で出題されているからだ。昨年は「俳句」が出題されると予想し的中。今年はズバリ詩からの出題だろう!
  • 詩の融合問題が過去21年で2度の出題。可能性は低いと思うが「詩と短歌」の融合問題の出題も想定しておいた方がいいだろう。
  • 昨年度、私は「漢文は過去20年間一度も出題はない。今年も古文からの出題だろう」と書いたが、何と漢文からの出題^^; 今年は古文からで間違いないだろう!
  • 問1の基本問題。以前は部首の問題の出題が多かったが、昨年は「慣用句」一昨年は「文法」からの出題。予想は難しいが「慣用句」「敬語」「文法」「部首」は復習しておこう
  • 文法問題は難しくない。意味・用法が問われる選択問題。この形式の出題に慣れておけば簡単だ。

補足として古典と韻文の3年分の正答率を挙げてみます。特徴が分かります。

この表から、韻文、古典は国語の得点源になる問題だということが分かります。

  • 韻文→正答率が30%以下の難問はなく正答率は高い。
  • 古典→毎年1問難しめの問題があるが部分正答率があるので得点しやすい。

入試国語 直前チェックポイント

福島県の入試「国語」に取り組む際のポイントをチェック形式でまとめました。一つ一つ確認してみて下さい。

  • 詩の表現技法や形式(定型詩・自由詩)、用語(文語・口語)、内容(叙情詩・叙景詩・叙事詩)必ず押さえておくこと。
    ※詩の表現技法:「比喩」「倒置法・対句方・反復法」「体言止め・押韻」など
  • 古文を苦手としている生徒が多いが入試の古文は、日本語の訳が補われており比較的簡単だ!何度も読めば必ず理解できる。模試・過去問等で練習しておこう
  • 古文は現代仮名遣いに直す問題が必ず出る。簡単なので絶対に落とさないこと。
  • 毎年言っているが、福島県の韻文・古文の問題は内容さえ理解できれば平易な問題だ。確実に得点しよう!ただし、時間配分に注意!
  • なんと言っても小説や説明文の配点が高い。ここにたっぷりと時間をかけよう。実力テストと入試の違う点は
    ・小説→ 実力テストより長め
    ・説明文→ 内容が結構難しい

    といったところか。難しいように思えるが、設問自体は易しい問題も多く平均点は高い。ただし、40字、60字、65字でまとめさせるような記述式の問題が多く、時間配分には十分に気をつけよう
  • 作文の配点は高く、書かせる条件は新教研と同じ。必ず書くように。

直前アドバイス

国語で失敗する受験生の大半は時間配分の失敗です。

●作文まで手が回らず途中で終わってしまった
●小説・解説文をじっくり読む時間がなく適当に解答した

というケースが多いんですね。国語は1時間目に実施される教科。不安いっぱいで「始めてください」の合図。緊張でドキドキするわ手は震えるわで、全然問題文が頭に入らない生徒もいるでしょう。

特に国語苦手の生徒は文章が頭に入らず、周りの生徒がどんどん解答しているのを感じると余計焦って悪循環に!

その対処法ですが、福島県の入試国語の難易を知っておくことと、前もってシュミレーションしておくことである程度解消することが出来ます。

まず入試の国語の難易についてですが、5科目の中で一番平均が高く易しいです。そして、数学と同じくらい41点以上の高得点者がいないという特徴があります。これ大事です。

つまり受験生が25~35点に集中しているんです。昨年の入試でいえば約6割の生徒がこの10点にかたまっていました。

昨年の入試国語を偏差値化してみましたので見てください。

【昨年の入試問題 国語を偏差値化】

・15点→偏差値31
・20点→偏差値38
・25点→偏差値46
・30点→偏差値53
・35点→偏差値60
・40点→偏差値67
・45点→偏差値75
※46点以上はゼロ人でした

この偏差値見ると国語は差が付かなく失敗もない教科ということが分かると思います。

ざくっと話します。8問の漢字(8点)・韻文(4点)・古典(5点)の正答率6割の問題を無難にこなし作文(5点)を完成させると16~20点得点できます。あとは記号の問題(約7問)を6割正解できたら26~30点です。あとは記述式で得点を上乗せしたら…。

国語苦手な生徒でも28~35点の範囲には入れます!逆に作文まで書いて24点以下はあまり考えられません^^; 国語はそんな科目だということを理解し本番に臨んで下さいね。

テクニック的にいえば、国語の序盤の問題である「小問(漢字・文法)」「韻文(詩・短歌・俳句)」「古典」が大切になると分かったと思います。正答率をみて理解したと思いますが、ほぼ基本問題。今からでも韻文・古文は復習しておきましょう。

次にシュミレーションの仕方ですが、問題ごと何分で解くかを決めておきましょう。自分なりで構いません。問題数や難易度は毎年同じです。過去問に時間を書いて下さい。そしてイメージングです。とにかく一時間目の国語は時間配分!必ず配分計算しておきましょう!

一時間目の国語で作文まできっちり書ければ余裕が生まれます。二時間目の数学に向け良いスタートが出来たということ。国語と二時間目の数学でその日の調子が左右されます。とにかく作文までシュミレーションしておきましょう。

最後のアドバイスですが、時間配分がないからといって、ささっと書かないこと!その字が読めなかったら正解になりません^^; 入試の採点は高校の国語教師がします。厳しいです。漢字のミスには注意をはらい見やすい答案を心がけましょう

【国語がどうしても苦手な生徒へ】

私は国語が苦手な生徒に大問4と大問5の最後の問題をパスするように指導しています。そこは「70字以内でまとめなさい」等の字数の多い記述問題。正答率が低く(正答率は2~3% 部分正答率は22%)時間が最も必要な問題だからです。その分作文に時間をたっぷり使った方がいいですよ!


■雑記■
私は中学時代、国語が嫌いで嫌いで漢字も苦手。入試前日、今はなき月刊誌「中三時代」の付録に、国語の「入試直前 出る順漢字」というものがあった。それを覚えていざ受験。なんと入試にそこから3問も出たんです。「専門」「就職」が出題されたのを覚えてます。直前まで粘った方がいいですよ!


なつかし~(笑)


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この記事を書いた人

渡部
渡部 運営責任者

駿英家庭教師学院の運営責任者。体力の衰えは感じるものの指導の経験値は益々上がっています^^; このブログではその培った経験をお裾分けします。  

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