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前回「高校の勉強は絶対学校を優先すべき!」という記事を書きましたが、その記事に対して下記のコメントを頂きました。で、返信したんですがメルアドが間違っているのか戻ってきてしまいました^^;

同じような疑問をお持ちの生徒もいると思いますので、ここでシェアさせていただきます。

□□高校を落ちて私立の○○高校普通科に進学します。それでも学校の勉強を優先して東北大や筑波大に行けますか?

まずは大学に合格出来るかより、志望大を受験するための受験レールに乗らなければなりません。東北大なら「共通テスト」受験が必須。まずは「共通テスト」に対応する環境を整える必要があります。

例えば○○高校なら条件を満たせば特進科へ移ることが可能です。特進科なら国公立を目指す生徒が大勢おります。まずはそこを目指して頑張って下さい。

ただ、○○高校には指定校枠がたくさんあるのが特徴。気に入った大学があれば校内の評定を上げるだけで合格出来る指定校推薦がお勧めです。厳しい一般受験などせず定期試験の勉強で楽に合格出来ます。こちらの選択も大有りです。

今回はQ&Aで話題に出した指定校推薦を中心に書いてみます。

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現実を知り今から受験戦略を立てる

このブログを見てくれている新高校1年生の大多数が大学進学を目指しています。

●東北大に行きたいな
●早稲田や慶応が良いかな
●青学が何か格好いいな
●マーチ辺りでいいや
●息子には医学部に進ませたい
●やっぱり国公立に進学したい


何て今は夢を描いています。

これが高校に入学した途端「ん?みんなレベル高くね
模試を受けた途端「・・・
現実を知ることとなります。

そりゃそうです。

例えば安積黎明を例に例えれば、1学年に280人の生徒が在籍し、中学時代までは「安積黎明合格」が目標だったんです。

ところが入学した途端順位があからさまに出ます。200番台になると底辺の位置。東北大を目指すには最低20番以内、いや10番以内に入る必要があります。共通テストまで残された期間は2年8ヶ月・・・。

これが現実なんですね。私も安積高校で嫌と言うほど味わいました^^;

もう一つ、現実を言い渡しましょう。昨年、新聞に出ていた県内進学校の大学進学者数をまとめた資料をご覧下さい。これが福島県の現実です。

令和4年 福島県内進学高校別大学合格者数~国公立編(PDF)
令和4年 福島県内進学高校別大学合格者数~私立大編(PDF)

自分が入学する高校の実数を頭に焼き付けて下さい。あ、現実を突きつけ「志望大学は諦めた方が良い」なんて決して言いませんよ^^; 志望大学に合格するためには「高校で○○番位に入っていないといけない」という現実的な目標を持ってほしいのです。

最初の目標を「1学期中間考査」に設定し早めに順位目標を立てるようにしましょう!

大学受験の手段は大きく分けて2パターン

大学受験には

①一般受験
②推薦受験


の2パターンがあります。

①一般受験
⇒安積、福島、磐城などの地域ナンバーワンの進学校は「一般受験」で目指す生徒が大多数。ま、国公立の合格者数が多い高校は「一般受験」が大多数になります。
②推薦受験
⇒日高、帝京など附属高校はもちろんですが、私立大学の合格者数が目立つ高校は推薦狙いが多いです。

一昔前は大学受験というとほぼ「一般受験」。だから親世代の頃は安積高校・安積女子高校に入学しないと国公立or有名私大への進学は超難しいものでした。

ところが今や推薦での大学進学者数が50%を越え推薦狙いが大学受験の主流派となっているんです!

推薦狙うなら高1から大学受験が始まっている

推薦も「学校推薦型選抜」「総合型選抜(AO入試)」と分けられますが、新高1の生徒に知ってほしいのは「学校推薦型選抜」です。

「学校推薦型選抜」いは評定が関わってくるんです。しかも「学校推薦型選抜」には次の2種類のしくみがあります。
●公募推薦
●指定校推薦

私が新高1の生徒に言いたいのは指定校推薦という受験戦略はかなりお得だということ!!

指定校推薦とは「大学に指定された高校の生徒だけが対象となる推薦入試」でその選考は高校が行います。要するに高校の評定で大学合格が決まる仕組みなんです!

学校の評定はほぼ「定期試験+提出物」で決まります。共通テストなどの受験をすることもなく合格が決まってしまう指定校推薦、正直、一般受験で合格する実力が全く無くても合格出来てしまいます。やっぱりお得と言うしかありません^^

しかし高校によってどこの大学から指定校推薦があるかはまちまち。先輩などに聞いて掴んで下さい。もし行きたい大学の指定校枠が存在したら狙うしか有りません

指定校推薦の合格例を挙げてみましたのでご覧下さい^^ あ、評定4.3以上なんて無理~と考えてしまいますが、中学時より高校の方が評定を上げるのは簡単です。その理由はこんな感じです。

●高校は同じような学力の生徒の集まり
●試験も教科書・ワーク、プリントから出題される
※先生によってはプリントと全く同じ問題を出してくれる^^

【指定校推薦例】
【郡山高校サッカー部の生徒2名の指定校合格例】
当時、郡山高校へは「明治大」「青山学院」から指定校が1枠ずつありました。両大学とも指定された評定は4.3以上。二人とも高1から指定校をゲットするため定期試験に全力を注ぎ二人とも「4.6」「4.7」の評定をゲット!校内選考をくぐり抜け10月には合格。高校3年秋までサッカーを続けていました。

【安高生の指定校合格例】
国公立志望だったが伸び悩んでいたところ、高3の三者面談で「評定が良いので慶応大学の指定校はどう?」と指定校を薦められ志願。そのまま校内選考を通り合格!

平均評定の決まり方

高校の評定も中学と同じように「定期試験」「提出物」「授業態度」などで決まります。ま、「定期試験」の得点でほぼ決すると考えて下さい。

評定の決まり方

・定期試験100~85点⇒評定5
・定期試験84~65点⇒評定4
・定期試験64~45点⇒評定3
・定期試験30~44点⇒評定2
・定期試験30点未満(赤点)⇒評定1
※定期試験の得点に加点(提出物・授業態度)する高校も多い

で、大学受験の際に必要とされなるのは平均評定です。平均評定とは高1~高3(7月迄)の全教科の平均評定のこと。要注意なのは平均評定には音楽、保体などのサブ教科も入っていること!高校受験で評定に苦しんだ生徒は繰り返さないようにしましょう^^;

指定校推薦を狙うには?

高1~高3(7月迄)の全教科の平均評定は下記のようにA~Eの5段階に分けます。

A⇒ 平均評定5.0~4.3
B⇒ 平均評定4.2~3.5
C⇒ 平均評定3.4~2.7
D⇒ 平均評定2.6~1.9
E⇒ 平均評定1.8以下

大学によっては「調査書の学習成績概評がA段階であること」など指定されるケースがあり、その場合平均評定が4.3-5.0に入っていないと対象となりません。今から意識して定期試験に臨んで下さい。

※ ちなみに推薦例で話した慶応、明治、青学などはA段階でした。

あ、国公立大学にも公募推薦というものがあり評定は重要視されています。国立志望だからと言って捨てないように^^;

次回は国公立大学を目指す生徒用に記事を書きますね。

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■ 雑記 ■
私は高校2年の頃、今は無き「東北書店」で数少ない受験合格記を見つけては何時間も読みあさり受験戦略を知ったものです。ところが今やSNS等で溢れる情報を取捨選択。

どちらが時代が良いのでしょうか^^;

by 渡部


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この記事を書いた人

渡部
渡部 運営責任者

駿英家庭教師学院の運営責任者。体力の衰えは感じるものの指導の経験値は益々上がっています^^; このブログではその培った経験をお裾分けします。  

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