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受験からちょうど1週間が経ちました。卒業を明日に控えた受験生は行事でバタバタし不安が紛れますが、親御さんは気が気でありません。最近は親御さんからの相談の方が多いほどです^^;

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今回の記事は「令和4年県立高校入試の合格ライン予想」になります。入試は入試得点のみで決まるものではありません。あくまで目安として捉えて下さい。

参考資料として「県立高校一般選抜の合格者の決め方」も載せておきます。福島県の選抜方法は独特なのでこれから受験する生徒&保護者の方は理解して下さい。

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【令和4年】今年の入試ボーダー得点を予想する

今年の入試は実際にどうだったのか?

ここ2年入試は比較的簡単でした。入試後の生徒の感想も「簡単だ!」という声が圧倒的でした。

ところが今年は「模試より簡単だった!」という声は皆無です。問題自体にさほど難問はありませんでしたが、凝った問題、新傾向の問題が多く、ミスが目立つテストでした。多くのミスは時間が足りない焦りから来ます。今年はやたら時間がかかる問題だったともいえますね。

今回大きな得点差を生んだのは数学・英語でした。英語で得意不得意で差があるのは平常運転ですが、特筆すべきは数学です!

今年の数学は常に難問の最終問題「空間図形」が易しかったんでが、通常サクッと解けるはずの「序盤の問題」の出題傾向が変わり、そこで戸惑い時間を浪費、最後の問題まで到達できない生徒が多かったんですね。

一方、時間配分を上手に対処した生徒には最終問題「空間図形の応用」の全クリというご褒美が待っていました。その生徒は数学大成功!数学傾斜配点の安積高校受験ならかなり有利な展開になりました^^

また、いつもなら受験勉強を頑張った生徒に対し救世主だった理科、社会の問題傾向が変わり難易が上がったことで、理社の高得点も減った感じです。(特に理科)

う~ん、今年は受験生の得点が模試の結果とリンクせず「合格ライン予想」の作成は非常に難しい年ですね^^;

ズバリ!今年の合格ライン予想!

合格ラインを予想するに当たり、最初の基準となるのが模試のラインです。次に過去の合格点を参考に倍率や問題難易で補正します。

今年は問題自体が厳しい年でした。通常、難問の年は全体的に下がるんですが、今年度は難問教科が有ったわけではなく各教科
●細かい内容を問う小問
●時間がかかる問題
●解答が難しい記述問題

とジワジワと減点を誘いました。

そんな理由で一概に言えませんが全体的に10点程度下がると予測しています。

私が予想する【令和4年】予想合格ラインはこんな感じです。
※合否には「評定」という大事な要素も加わります。あくまで平均的な合否ラインと捉えて下さい。

【令和4年】予想合格ライン!!

【予想平均点:122~124点】
・安積(普通科)⇒176点前後 倍率推移1.13→1.24
・安積黎明(普通科)⇒165点前後 倍率推移1.40→1.36
・郡山(普通科)⇒155点前後 倍率推移1.41→1.36
・郡山東(普通科)⇒150点前後 倍率推移1.42→1.45
・福島(普通科)⇒176点前後 倍率推移1.02→1.17
・橘(普通科)⇒163点前後 倍率推移1.16→1.34
・福島東(普通科)⇒155点前後 倍率推移1.42→1.27
・磐城(普通科)⇒175点前後 倍率推移1.16→1.12
・磐城桜が丘(普通科)⇒150点前後 倍率推移1.28→1.31

※昨年のデータと今年の倍率を考え推測したものです。

上記の高校以外の生徒は下の表をご覧下さい。新教研テストなどの偏差値を元に入試得点に換算しました。ほぼ合っているのではと考えます。

赤字は定員割れの学科になります。定員割れといえども必ず合格できる訳ではありません。次の補正方法を参考に得点調整してみて下さい^^

【定員割れの学校の補正方法】
●進学校⇒表の得点を10点ほど下げる
●実業系学科⇒表の得点を10~15点ほど下げる
●いつも定員割れの校外校⇒15~20点ほど下げる

こちらをクリックすると全部の高校が見られます。
【令和4年】県立高校の合格ボーダー得点表はこちらです

【マル秘】ボーダー得点の噂話

例年、高校生に最低点をスパイしてもらい、最低点などを調べ上げるんですがコロナの影響もあり、ここ2年調査は不十分です。あくまで参考程度に考えてください。

【極秘調査】ボーダー得点の話

昨年度入試合格ライン
【平均点:125.5点】
・安積(普通科)⇒181点 倍率1.13
・安積黎明(普通科)⇒172点 倍率1.40 
・郡山(普通科)⇒155点 倍率1.41
・郡山東(普通科)⇒150点 倍率1.42
・福島(普通科)⇒182点 倍率1.02
・橘(普通科)⇒166点 倍率1.16
・福島東(普通科)⇒154点 倍率1.42
・磐城(普通科)⇒174点 倍率1.16
・磐城桜が丘(普通科)⇒148点 倍率1.28

2年前入試合格ライン
【平均点:127.1点】
・安積(普通科)⇒182点 倍率1.28
・安積黎明(普通科)⇒170点 倍率1.25 
・郡山(普通科)⇒158点 倍率1.41
・郡山東(普通科)⇒146点 倍率1.11
・福島(普通科)⇒188点 倍率1.24
・橘(普通科)⇒172点 倍率1.31
・福島東(普通科)⇒156点 倍率1.16
・磐城(普通科)⇒179点 倍率1.03
・磐城桜が丘(普通科)⇒149点 倍率1.22

3年前入試合格ライン
【平均点:131.2点】
・安積(普通科)⇒162点 倍率1.13
・安積黎明(普通科)⇒169点 倍率1.50 
・郡山(普通科)⇒142点 倍率1.29
・郡山東(普通科)⇒143点 倍率1.41
・福島(普通科)⇒174点 倍率1.15
・橘(普通科)⇒166点 倍率1.38
・福島東(普通科)⇒131点 倍率1.10
・磐城(普通科)⇒171点 倍率1.17
・磐城桜が丘(普通科)⇒145点 倍率1.35

4年前入試合格ライン
【平均点:128.2点】
・安積(普通科)⇒175点 倍率1.30
・安積黎明(普通科)⇒163点 倍率1.41
・郡山(普通科)⇒142点 倍率1.28
・郡山東(普通科)⇒138点 倍率1.40
・福島(普通科)⇒172点 倍率1.18
・橘(普通科)⇒139点 倍率1.24
・福島東(普通科)⇒133点 倍率1.17
・磐城(普通科)⇒165点 倍率1.38
・磐城桜が丘(普通科)⇒146点 倍率1.15

5年前入試合格ライン
【平均点:数128.3点】
・安積(普通科)⇒176点 倍率1.18
・安積黎明(普通科)⇒164点 倍率1.34
・郡山(普通科)⇒145点 倍率1.42
・郡山東(普通科)⇒134点 倍率1.43
・福島(普通科)⇒160点 倍率1.08
・橘(普通科)⇒150点 倍率1.20
・福島東(普通科)⇒142点 倍率1.40
・磐城(普通科)⇒158点 倍率1.21
・磐城桜が丘(普通科)⇒128点 倍率1.31

【資料】前期 一般選抜での合格者の決め方

高校受験の合格は入試の得点だけで決まるわけではありません。
いまだに「安積高校、福島高校、磐城高校は入試の得点で決まる」と信じている人もいますがそんなことはありません。

内申点&入試の得点で決まります。

ではどうやって合格者を決めるのか以下にまとめてみましたのでご覧下さい。

まず、合否の決め方は私の推測ではありません。福島県教育委員会で公表されています。大事なところを抜粋しますね。

「令和4年度 福島県立高等学校 入学者選抜実施要項」10p【選抜の手順】から一部抜粋
①学力検査と調査書の比重を同等とする場合
学力検査と調査書の成績のいずれもが定員内にある者で、調査書の記載事項及び面接を実施した場合にはその結果に特に問題のない者を合格とします。
次に、その他の者については、学力検査の成績と調査書の記載事項及び面接を実施した場合にはその結果を十分に精査して、総合的に判定します。

お堅い文章ですので分かりやすくポイントを解説しますね。

(1)問題なく合格するケース

「入学者選抜実施要項」に
学力検査と調査書の成績のいずれもが定員内にある者で…問題ない者を合格とします。

と書いてありましたね。

これは、調査書においても順位付けを行い、定員内に入っているかどうかをチェックしているということなんですね。(調査書の点数化につきましては下に解説)

実は高校ではあらかじめ出願された生徒の調査書を195点満点(250点満点)に点数化学力テスト同様に順番決めをしているんです。で、「定員内の生徒」「定員外の生徒」にブロック分けしているんです。

それぞれの順位付けが
●調査書の順位付け⇒定員内
●一般入試での順位付け⇒定員内

判定どちらも定員内の場合は合格です。

(2)不合格が確定のケース

これは、
●調査書の順位付け⇒定員外
●一般入試での順位付け⇒定員外

判定このケースは判定するまでもなく不合格です。

(3)判定会議にかけられるケース

悩ましいのははどちらかが「定員外」でどちらかが「定員内」の場合です。実施要項を見るとこんな記載になっていました。

「入学者選抜実施要項」
次に、その他の者については、学力検査の成績と調査書の記載事項及び面接を実施した場合にはその結果を十分に精査して、総合的に判定します。

この場合は学力テストと調査書を十分精査して総合的に高校で判断しなさいって事です。

ここからは推測です。新入試制度の下2回入試が実施されましたが、「以前より一般入試の得点が重視されているよなあ」というのが私の感想です。

【調査書195点について】
国語、社会、数学、理科、英語の第1学年から第3学年の学年末評定の合計(25×3=75点)に音楽、美術、保健体育、技術・家庭の第1学年から第3学年の学年末評定の合計を2倍(20×3×2=120点)にしたものを加えて、195点満点とします。

【特別活動の記録55点】
まだ一部の高校だが、調査書の「特別活動の記録」を55点数値化するようになった。今のところ県北中心だが来年度は増えると予想する。この「特別活動の記録」数値化、昔はどの高校も点数化していたものだ。数値化する場合は「調査書195点+特別活動の記録55点」で調査書は250点満点になる


■ 雑記 ■
明日は中学校の卒業式!

私の時代は3月14日が卒業式で高校入試が3月16日だったんです。卒業式は入試二日前。感激する余裕はなく、卒業式後は余韻も楽しまず帰宅したもんです。

感涙にむせていたのは私立専願の生徒だけ。金八先生の卒業式を見る度「いいなあ!うらやましい!」と妬みました(笑)

中学3年生は素晴らしい思い出作ってきて下さい。

by 渡部


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この記事を書いた人

渡部
渡部 運営責任者

駿英家庭教師学院の運営責任者。体力の衰えは感じるものの指導の経験値は益々上がっています^^; このブログではその培った経験をお裾分けします。  

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