平成31年度 福島県立高校の入試日程と選抜方法について

【1期選抜方法】

自己推薦による選抜試験。簡単に言えば県立高校への推薦試験。形式的には受験生自身が高校を選べる自己推薦方式となっている。
選抜方法は高校によって異なるが、志願理由書の記載内容・調査書・面接・作文（小論文）等で決定される。定員枠は募集定員の10～4５％程度。

☆☆メモ☆☆

⇒　自己推薦と言っても、高校側で受験基準を設定しており、設定された成績表の平均評定をクリアしていないと合格は難しい。A選抜が勉強による推薦枠、B推薦がスポーツ・音楽による推薦枠とⅠ期選抜も２通りに別れており、それぞれの合格人数はほぼ決まっている。 スポーツ・音楽枠は実績勝負。勉強枠は、面接・小論文で決まる。

平成30年度の1期最高倍率は郡山（英語）3.0倍、相馬高校（理数）で3.0倍。ついで福島南（情報会計）2.8倍、福島南（文理）2.69倍、若商（会計ビジネス）2.69倍だった。

※数年前から安積黎明高校や郡山高校のⅠ期選抜はA選抜、B選抜方式が廃止され選抜方法が一つになった（内容は限りなくB選抜に近い）。

【Ⅱ期選抜方法】

学力検査・調査書による選抜。5教科の入学試験を受験し、調査書と面接を資料として合格者を決めるいわゆる一般的な選抜方法。採点･配点は高校が決める。傾斜配点を採用する高校もあるので注意が必要。

☆☆メモ☆☆

⇒　平成29年度の福島県立高校Ⅱ期選抜試験の５教科平均は128.3点。
昨年と比べると5教科平均は0.1点下がったがほぼ同じと考えて良いだろう。過去30年の平均点(125.4点)とここ5年間の平均点(129.4点）を見ると、最近の平均点は高い傾向だ。今年度も127～131点の平均点が予想できそうだ。

昨年度は平均点が25点以下の教科は数学、英語、社会。反対に国語、理科が28点以上の高い平均点だった。昨年は英語が難しく、平成に入り2番目に低い平均点。英語の問題レベルは年々難化傾向であり今年度も覚悟しておく必要がある。

入試平均点の内訳は国語30.8点，数学24.5点、英語21.2点、理科28.1点、社会23.5点だった。教科書改訂からは3年が経過。出題傾向に大きな変化はないだろう。

過去30年の福島県立一般入試の平均点一覧はこちら

【Ⅲ期選抜方法】

昔で言えば県立高校の2次募集にあたる。よって定員に満たない高校しか実施されない。
選抜に当たっては、調査書と面接、小論文(作文)で選抜する。Ⅱ期選抜の学力試験の成績を選抜資料にしないので内申書勝負になる。

☆☆メモ☆☆

⇒　例年Ⅲ期試験実施高校はどうしても郊外校が多い。進学校のⅢ期募集はほとんどない。つまりⅢ期試験をあてにしてはダメということ。

※平成30年度における進学校のⅢ期募集は磐城桜が丘（普通科）の16名、須賀川桐陽（数理科）の4名募集。その他Ⅲ期で募集した注目校は田村高校(普通科)の47名、ふたば未来学園（総合学科）の20名だった。

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