福島県立高校入試の平均点(過去34年間)

平成元年から令和4年までの34年間の平均点は125.5点。新入試制度(令和2年～)の平均点も125.5点であり福島県の入試問題は平均年が125点前後のテストということが分かります。

教科ごとに見ると、昔から国語の平均点が高く、数学の平均点が低いのが福島県の入試問題の特徴。最近は社会の平均点が高く、比較的高かった英語は難化傾向。理科は平均点の上下が激しい教科となっています。数年に一度平均点が異常に低い年があります。例えば

●平成28年度の数学
●平成29年度の国語
●平成30年度の英語
●令和2年の数学

は波乱が起こし番狂わせが続出しました。ここ2年波乱のない問題でしたが、来年は波乱があるのではと予想しています^^；予想では理数教科が難しくなるのではと推測しています

福島県立高校の入試は令和2年から「新入試制度」で実施されています。データだけ見ると、令和3年の平均点は125.5点、昨年度は123.8点と3年連続で平均点が下がり続け問題が難化していると思ってしまいますがそんなことはありません。むしろ新制度以降は進学校受験者の平均点はグッと上がっています。

新制度の下で平均点が下降した理由は、今まで一般入試を受験しないですんだ生徒(推薦)も同日に一般受験をすることになったからなんです。

進学校受験者はピンと来ないと思いますが、前入試制度で実施された「平成31年」で言えばⅡ期で受験した人数は約9,000人。Ⅰ期(推薦)内定者は約4,700人。つまり県立高校を受験した約35％が入試問題を受けないで済んでいたんです。

この4,700人全員が一般入試を受験していたら平均点は変わっていました。ズバリ、平均点は大きく下がっていたはずです。その辺りを理解した上で平均点をご覧下さい。

令和4年の入試問題の特徴を上げると
●国語・英語の記述問題が難しかった
●理科・社会で自分で考え書かせる新傾向問題があった
●英語は読解問題で英作文が出題された
●数学は確率問題が小問へ、9年ぶりに規則性の問題が出た
●理科の計算問題は簡単だった
●数学に難問はなかった
などがあげられます。

ま、各教科とびきりの難問はありませんでしたが、記述式の問題、考えさせる問題が従来より増え平均点を下げたようです。令和5年も同じような傾向になると予想されます。

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